■ヒトコト感想
まったくテイストの違う3つの短編。それぞれに独特の雰囲気がある。「ドアX」などは、精神に異常をきたした女の妄想物語かと思いきや、最後にはしっかりとハートフルな展開につながっている。表題作である「天国からの銃弾」の謎に満ちた展開や、目的のわからない事象をツラツラと示されると、妙に不安になる。
シリーズものではない、短編としての瞬発力に満ちている。キャラクターの魅力に頼らない、謎と、謎にいたるまでの過程で読者をひきつける力がある。作者の長編作品が好きな人ならば、間違いなく楽しめるだろう。シリーズものという足かせがないだけに、思う存分作者の好きなモノを描いているような気がした。
■ストーリー
もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ“自由の女神像”。ある日、その女神の目が異様に赤く光る瞬間があることに気づいたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が…。
まったくテイストの違う3つの短編。それぞれに独特の雰囲気がある。「ドアX」などは、精神に異常をきたした女の妄想物語かと思いきや、最後にはしっかりとハートフルな展開につながっている。表題作である「天国からの銃弾」の謎に満ちた展開や、目的のわからない事象をツラツラと示されると、妙に不安になる。
シリーズものではない、短編としての瞬発力に満ちている。キャラクターの魅力に頼らない、謎と、謎にいたるまでの過程で読者をひきつける力がある。作者の長編作品が好きな人ならば、間違いなく楽しめるだろう。シリーズものという足かせがないだけに、思う存分作者の好きなモノを描いているような気がした。
■ストーリー
もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ“自由の女神像”。ある日、その女神の目が異様に赤く光る瞬間があることに気づいたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が…。