評価:★★☆
「不思議の扉」と銘打ったアンソロジーの第2弾。
前巻と同じく時間を扱ったSFがメインなんだが、
今回はラブ・ストーリー以外のバラエティに富んだ内容。
「しゃっくり」(筒井康隆)
何だか懐かしい感じ。これ、30年くらい昔に短編集で読んだはず。
あのころはこんな短編SFがたくさんあったよなあ。
「戦国バレンタインデー」(大槻ケンヂ)
この本で実はいちばん気に入った作品。大槻ケンヂって文才あるんだね。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」の結末に
非情に不満だった人(私だ!)に、是非読んで欲しい一編。
「おもひで女」(牧野修)
私はホラーは嫌いです。
「エンドレスエイト」(谷川流)
これが噂に高い「涼宮ハルヒ」なんですね。つまらないとは思わないけど、
そんなに騒ぐほどのものでもないんじゃないかなあ。
「時の渦」(星新一)
さすが星新一、という一編。
ショートショートも昔はずいぶん読んだ気がする。
たぶん、最近は書く人もあまりいないんだろうなあ。
「めもあある美術館」(大井三重子)
大井三重子は知らなかったけど、仁木悦子の別名だったんだね。
仁木兄妹が登場するミステリはとても好きなんだけど、
この作品はよく分かりませんでした。ごめんなさい。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(F・S・フィツジェラルド)
これ、同名でハリウッド超大作映画になってたよね。
映画は未見なんだけど、原作を読む限り、見たくなる内容ではないなあ。
(原作通りの話だったら)見終わった後、どっと疲れて精神的に落ち込みそう。