開港後、急速に発展し西洋の雰囲気を醸し出す横浜居留地で、西洋骨董店「時韻堂」を営む深川芭介は、怪しいと思いつつも、港で働くカンカン虫の貫太郎が持ち込む
出所不明の品々を鑑定していた。が、ある日、貫太郎が死んだ。その死に不審を抱く芭介は…。行方不明の少女の怨念が事件解決へ導く。開港一五〇周年の横浜、その開港前後を舞台に、地元で生まれ育った著者が思いをこめて描いた意欲作。
オカルトかと思ったらミステリ風味でした。講談社はどうしてこれをホワイトハートで出したのかと思ってみたりするのは、イラストがなかったせいなのか(…途中からはついてるんですけど)。きゅんとする要素が少ないせいか。いっそがっつりミステリとして追えたらいいのかもしれませんが、なんとなく中途半端でした。序章が現代である必要性もいまひとつわかりません。続きはどうしようかな…。