2054年から百年法が施行されたが
HAVIを受けたひとの中に百年を経過した後も
生き延びたいという拒否者が現れた
19世紀にアメリカの鳥類学者ウイリアム・ロハ博士がヒト不老化
ウィルス(HAV)を誕生させた。
1932年ヒトへの接種技術(HAVI)が確率され人間の不老化に成功。
しかし、ヒトが永遠に生き続ければ長期的に大きな問題が生じる。
そこで、アメリカ議会は生存制限法(百年法)を成立させた。
生存制限法(百年法)
不老化処置を受けた国民は、処置後百年を以て生存権をはじめとする
基本的人権はこれを全て放棄しなければならない。
百年法に定められた生存可能期限に達すればターミナルセンターに出頭して
安楽死処置を受けなければならない。
下巻は、病院の医師が地図上に存在しない町へ連れていかれ拒否者のひとり
を診察するが男の病名はSMOC(スモック)だった。
SMOCは、全身の臓器に同時多発的にガンが発生する病気だった。
そして、現代医学では治療不可能だった。
同じ頃、日本の警察の局長・兵頭はテロリスト殲滅にやっきになっていたが
牛島大統領直属の特殊部隊がテロリスト捜索を担当し拒否者のムラを見つけるが
住人は自殺して消滅していた。
HAVIを受けていない人間ケンがいた。
彼は拒否者ネットワークと連絡を取り合っていた。
拒否者は百年法が存在する限り自由に生きることができない。
だからといって百年法を無くすだけではなにも解決しないと考えていた。
拒否者の中には、一気に世の中を変えるには権力が大統領ひとりに集中している
ので大統領暗殺を考えているものもいた。
ターミナルセンターが爆弾テロに遭った。
ケンは、兵頭に捕まり国家反乱防止法に基づいて逮捕される。
容疑は大統領暗殺未遂。
ケンは、大統領官邸の地下シェルターへ監禁される。
爆弾テロや大統領暗殺のシナリオを作成したのは大統領補佐官と兵頭だった。
そして、大統領がSMOCで倒れ、遊佐首相も暗殺に関わったとして逮捕される。
このことで大統領補佐官と兵頭はクーデターを起こすが大統領直属の特殊部隊の
大佐が大統領指令ゼロ号を発動しクーデターを阻止する。
そして、遊佐首相が大統領代行となる。
時を同じくして、アメリカからHAVIを受けた人間はSMOCを発症することが報告され
現時点で日本ではHAVIを受けている人間の最後のひとりが発症して死亡するのは
16年後と判明した。
HAVIを受けた日本人は16年後に全滅する。
16年後以降も日本を存続させるために大統領代行は大胆な改革を提案した。
ひとつの法律を導入したことが必ずしもひとのためや国家のためになるとは
限らないという事例みたいな物語でした。
法律導入の難しさを学びたいひとにお勧めです。
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読書を楽しむ「山田宗樹 百年法 下」
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