生存者ゼロ 安生 正 (著) 第11回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作であり、本屋で見かけた「生存者ゼロ」というかなりインパクトの強い題名が気になり図書館で借りてみた。 派手なアクションも見物、壮大なスケールで「未知の生物」との闘いを描くパニック・スリラー と書いてあったけど・・・。 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油採掘基地で職員全員が無残な死体となって発見された。 原因はテロか謎の病原菌か・・・。 救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫博士らは政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。 原因が解明されるまではテンポも良くて面白かったのだけど、いかんせん主人公の自衛隊の廻田がよくない。 ただの中年おじさんで読んでいてもカッコよさがまったく伝わってこない。 これってやっぱり重要でしょう。 一応ロマンスに発展しそうな気の強い女性学者もでてくるのだがそこまでの発展はなし。 原因を突き止めて未曾有の危機に立ち向かっていくのだが最後もどことなく尻切れトンボ・・・。 素人作品なので荒削りなところは否めないのかぁと思いました。 しかし、巻末に載っていた選評。 かなり辛口でございます・・・。 批評の方が可笑しかったりして(笑)
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