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『声のなんでも小事典』

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『声のなんでも小事典』 和田美代子 2012/03 声のなんでも小事典―発声のメカニズムから声の健康まで (ブルーバックス)  著者はフリーライター。 Q&A方式で声に関する疑問に答える本。  ヒトの喉頭(気管と食道の分岐点)は、妊娠6週では第2頚椎の位置に、新生児で第3から第4頚椎、成人で第6頚椎下端に移動する。喉頭が下がらないと言葉が作れない。ゴリラの喉頭の位置は、ヒトの小児と同じ第5頚椎にあるので、将来言葉を話せるようになる可能性は有るという。  赤ちゃんは咽の構造の違いのため、大人と同じように発音できない代わりに、哺乳瓶を咥えて鼻で呼吸しながら飲むことができる。  産声を聞いただけで男の子と女の子を判別することはできない。赤ちゃんの産声は万国共通で440~480Hz。変声期を迎えるまでは男女ほぼ同じ声域で、7,8歳の子の「ハイ」という返事だけで男女を識別するのは、音のプロでも不可能だという。  声の音色はボイストレーニングである程度変えることができる。反回神経麻痺でかすれた声の母親の子供が、麻痺がないのにかすれていたという事例がある。この場合音声治療で改善される。  アメリカでは成人女性の声は日本人女性より低い。女性の甲高い声は幼い、あるいは能力が劣るという考えがあり、それに適応してアメリカの女性は低い声を学習しているらしい。  声帯の表面は痰によって潤されている。痰は声帯を潤したあと排泄される。痰を「気道液」と呼ぶこともある。  咳は時速160km。音痴は聴覚障害でない限りなおる。


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