南野森編『憲法学の世界』(日本評論社)が発売になっています。 この本には木村草太先生も執筆されています。 詳細は日本評論社のサイトをご覧ください。 ⇒ http://www.nippyo.co.jp/book/6269.html サイトでは掲載されていない、木村先生が書かれた章の細目次はこのようになっています。 第1部 憲法総論・統治機構論 第9章 憲法の変容──憲法改正・抵抗権・国家緊急権 はじめに 1 ルールの妥当性 (1)形式的意味の憲法と実質的意味の憲法 (2)ルールの概念 (3)ルールの妥当性 (4)ルールが妥当するための条件 (5)形式によるルールの妥当性 (6)自然法論と法実証主義 2 憲法自身が規定する改正の限界 (1)手続上の限界 (2)内容上の限界 3 改正限界を超える憲法の変動 (1)革命 (2)憲法変遷 (3)憲法の変動をどう評価すべきか? (4)自然法論と法実証主義 (5)分析軸としての自然法論と法実証主義 4 憲法の変動を促す方法 (1)憲法変遷の承認 (2)抵抗権 (3)国家緊急権 5 憲法の変動を防止する方法 (1)憲法変遷否定説 (2)憲法の変動に対する抵抗権 (3)憲法を守るための国家緊急権 おわりに 第2部 人権論 第14章 法の下の平等──差別の問題と厳格審査の理論 はじめに (1)近代国家と国民の平等 (2)具体的な問題を処理する基準としての「法の下の平等」 1 アメリカ連邦最高裁とequal protection条項 (1)違憲審査制の確立 (2)南北戦争と平等保護条項の成立 (3)平等条項の射程拡大 (4)合理的根拠のない区別の禁止へ (5)人種による区別と立法目的適合性の要請 (6)人種差別に対する特殊法理の成立 (i)「疑わしい区別」に関する立証責任の転換 (ii)差別的意図の禁止の法理 (7)基本的権利に関する区別の厳格審査の理論 2 ドイツ連邦憲法裁判所と法の前の平等 (1)ドイツ国民としての統一 (2)立法者非拘束説 (3)立法者拘束説と恣意の禁止定式 (4)新定式 3 日本の最高裁判所と憲法14条1項 (1)日本の判例の歴史 (i)平等条項の射程拡大 (ii)目的自体の合理性と区別と目的との合理的関連性 (2)日本の判例の評価 (i)日本の判例の特徴 (ii)憲法上の権利に関する区別の厳格審査? (iii)差別の問題──日本法の盲点
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