本『MAKERS』

単なる３Ｄプリンタの話にとどまらず、ウェブ経済と実体経済の結びつきについて書かれた本だった。 その意味では、前に書かれた と同じく、広くロングテールの話でもあった。 面白かった！ ・生産手段（使い分け） 　個人：３Ｄプリンタ 　業者：ウェブで依頼 ・組織 　コミュニティ。ネットで結びつくので当初からグローバル ・資金調達 　クラウドファンディング の３要素で、ウェブ経済と実体経済のつながりを可能にし、新たなロングテールが出現する、という感じになるだろうか。 個人的にとても惹かれたのは、 ・筆者が実際に経験した、中国の人の模造を、侵害でなく派生と扱ったことで、さらなる貢献を得た話 ・クラウドファンディングの、起業家・参加者それぞれのメリット ・製造業の先進国への戻り だった。 これを読んだのは『スティーブ・ジョブズ』を読んでしばらく経った頃で、結構前なのだけど、両方でソニーが反面教師として描写されていて、日本人としては複雑な気分になった。 ちょうど日本製造業復興のカギとして（製品としての）テレビを特集したＴＶ番組も観て、「テレビが？？」ともやもやしたのも思い出す。 ３Ｄプリンタ、実物を見てみたい。