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『女盛りは、賞味期限が切れてから』読了(追記あり)

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 西川史子(にしかわ・あやこ)さんの、『女盛りは、賞味期限が切れてから』を読みました。

女盛りは、賞味期限が切れてから

女盛りは、賞味期限が切れてから

  • 作者: 西川 史子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2013/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 例によって、感想は追記をお待ちください。

 

   追記・感想

 

 西川史子さん、テレビでもよくお見かけしていたのだが、最近結婚されてから円くなら

れたように感じる。

 女友達と映画鑑賞やランチに行くより、男性とデートしたほうが楽しい、と、今まで感

じられてきたのだが、最近は横を見る余裕が出来たようだ。

 女盛りの最終の頃に結婚を決められ、安堵感があるようである。

 結婚するまでは男性に「幸せにしてもらえる」と思っていたが、結婚してはじめて、「人

がどうにかしてくれると思うなんて、自分はなんて甘えていたんだろう」と思った。自分

自身が努力しないと幸せにはなれないことがよくわかった、と。

 幸せにしてあげる、という行動にしても、幸せにしてもらえる、ということについても、

片方だけの努力では実現しないこと。我慢することや譲り合うことを結婚後知った、と言

う。

 慶応に落ちたから、慶応に行けなくても後悔しない人生にしなければならないと思って

医者になったらしい。

 やはり、挫折しても、挽回する努力は怠らない。負けず嫌いなのだろう。

 結婚したことによって、主人がいてよかったなと思ったのは、実家の父が倒れたとき、

すぐに車に乗せて実家まで行ってくれたこと。病気になったとき、倒れたときに通報して

くれるパートナーがいたほうがいい。不安なときはパートナーがいたほうが心強い。いざ

というときの安心のために結婚してもいいと思う。【一部本文引用】

 たしかに、これは、私自身としても思うことである。独り暮らしや親と同居という家族

形態では、自分や親の身に異常があったときに頼る人がいないことになる。長い人生の先

の先を見越しての保険・安全装置としても結婚は意味がある。

 母は手芸をしたりするのが好きで、家政科を出ています。「この子も放っておいたら、

そちらの道に行ってしまうから」と思ったようです。【本文引用】

 女性は、いざとなったら一人でも生活費を捻出できるように洋裁や和裁を親から教わる、

というケースが多い。そして、料理や洗濯・掃除をして甲斐甲斐しく夫の世話をする女性

像というのが一般的だが、西川氏のお母さんは、史子さんに自立した男性並みの仕事をす

る女性、キャリアウーマンになってほしかったようです。自分が主人公になる生き方を娘

にはしてほしかったのでしょう。それは、お母さん自身の後悔でもあったのでしょうか。

 結婚生活では、料理は、レシピ本を見て完璧にこなさなくては気が済まない性分だそう

です。「家には花を飾らなくてはならない」という思いこみもあられたが、夫は、せっか

く花を飾ってもそんなに意識して花を見ていない、男性とはこういうものだったのか、と

気づかされたとか。料理も、作り方どおりでなくても気負わずに短時間で作る、という方

向に変わられてきているようです。

 この辺りのことは、エスパー魔美の料理の作り方を見ていると、同じように思うところ

でもあります。食材がないときでも、残り物で独自の料理を作れるようにしたいものです。

私も。そして、料理本というのは、作る実験をやって、最後の結果として、材料や調味料

の分量が出てきたもので、こう作らねばならない、と型に嵌める必要はないですね。

 『幸せ自慢は不幸の宣誓でしかない』の項では、ブログに、毎日の料理をアップする女

の人の話題が出てきます。料理をしなかった日も、昔つくった料理の写真を載せていたと

か。そのことでご主人に怒られたとか。(西川さんのことじゃないですよ)

 本編にも述べられていることですが、対外的にいい格好をしようとして無理をすると負

荷が大きくなります。ブログでも、他人にどう見られているかを意識しすぎるとしんどく

なります。

 整形外科に居られたのだけれど、自身の体力にも自信がないし(大きな男性の体を支え

て治療しなくてはならない場面がある)、ということで、形成外科医に転身されたそうで

ある。それも、美容の形成。

 現代の美容医療の技術があれば、30代の肌の状態をキープすることは可能です。ただ

し、神様が一番美しく作った20代の肌は二度と戻ってきません。【本文引用】

 「賞味期限切れ」にはなっていなくても、30代から老化が始まっている。30代から

きちんとケアをすることで、40代になっても若い肌に保つことが出来る。

 エイジングケアについて、手術以外にも紹介されていました。詳しくは本編を。

 お母さまの考え方が、史子さんに影響を与えている。お母さまの一番好きな言葉は、「え

こひいき」。しかも、それを公言されていた。「先生に可愛がられて何が悪いのよ!」「え

こひいきされるような人間になりなさい」と教えられたそうです。

「友だちに、”ひいき、ひいき”って言われた」と学校から帰って報告すると、「ひいき

の何が悪いの! ひいきされるのとされないのでは、どちらが努力していると思っている

のよ!」と応えます。【本文引用】というお母さんだったそうです。たしかに、言えてま

すね。

「金とコネが大事だ」とも。「思ったよりもちょっと上の額を渡しなさい」「お金はみん

な嫌いじゃないから。5万かな? と思ったら、10万を包みなさい」とも仰有ったとか。

「余計なところでお金を使うことはない。これからもお付き合いを続けていきたいと思わ

ない人に何かを渡すことはない」とも。

 いやはや、徹底した考え方、興味深い納得できる考え方ですね。

 『会いたい人と会うようにする』の項。一部抜粋します。

【残りの人生を楽しく過ごそうと考えたときに、好きではない人と会うのはもうやめよう

と思いました。後一週間しか生きられないというとき、好きではない人と会うような無駄

な時間は過ごさない、その時間がもったいない。自分がやさしくなれる人やいい気持ちで

いられる人と、会いたいと思いますよね。だから、形式的なお付き合いも必要ないと思う

ようになりました。なるべく好きな人たちと一緒にいて、楽しく過ごせるようにしたいで

す。】

 まったく、同感。共感しました。

 「西川会」というグループも作っておられるようです。芸人さんたちもいて、ざっくば

らんなお付き合いがあるようです。

 空気が読めない人が嫌。たとえば、打ち合わせ中にいきなりバナナを食べ始める人など。

 携帯をいじくりつづけている人も嫌。これは、私も同感します。折角、相手と会ってい

るのに目の前で携帯をいじくるというには、相手に失礼ですよね。【しかもそういう人は

いつもちょっと不機嫌そうだったりするので、こちらも気分が悪くなります。】【本文引

用】暗に著名人のことを言っているように感じるのですが、著名人でも一般人でも、これ

は困りますね。

 アンチエイジングを意識するうえで、よい先輩を見つけることも一つの方法。結婚して

からは男性だけでなく、女性から受ける影響が大きくなった、と述懐される。

 身近にいる人が意地悪な人だと自分も意地悪になってしまいます。妬みや嫉みを持った

人と付き合っていると、自分もそういう人に同調するようになってしまいます。【本文引

用】

 たしかに、そうですね。と同感します。女性同士の場合は、妬みなどの感情の噴き出し

が、もっと露骨なのだろうか、とも思いました。

 ここまでで、付箋をつけた箇所についての紹介と感想は終わりです。

 アンチエイジングを推奨されていますね。法令腺が薄くなる施術も紹介されています。

 若い頃の西川さんなら、彼氏とデートするのが生き甲斐で、男性に色々買ってもらった

りして当たり前、自分の美しさを鼻に掛けたようなところもあったのかも知れませんが、

今は、結婚されて、尚かつ、これは一番言えることですが、人生が後半にはいったという

意識があって、性格が柔らかくなられた、と思います。

 楽しく、ほのぼのとしたコミュニケーションのなかで生きたい、という意識を本編から

感じました。

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