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贋の侍女

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 「贋の侍女・愛の勝利」 マリヴォー作 佐藤・井村訳 (岩波文庫)  男装のヒロインが活躍する異装劇で、恋愛喜劇の傑作とされる作品です。  イタリア人劇団の女優シルヴィアの男装が、当時評判になったそうです。  岩波文庫から、2009年に出ました。訳は1989年のものです。  比較的新しい訳なので、分かりやすかったです。

贋の侍女・愛の勝利 (岩波文庫)

贋の侍女・愛の勝利 (岩波文庫)

  • 作者: マリヴォー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/01/16
  • メディア: 文庫
 「贋の侍女」では、結婚相手の素性を知るために、令嬢が男装します。  「愛の勝利」では、恋した相手に近づくために、王女が男装します。  しかし、どちらの場合も、始まってすぐに下僕にばれる。(おばか)  そして物語の大半は、いかに騙し、いかに取り繕うか、という内容です。  その取り繕い方が、実に巧妙で複雑なのです。  嘘が嘘を呼び、嘘の上塗りがされて・・・頭が混乱しそうでした。  それにしても、いくら愛のためでも、そんなに人を弄んでいいのか。  特に「愛の勝利」はひどい。タイトルを「嘘つき王女」にするべきです。  さて、マリヴォーが活躍した18世紀には、古典主義劇が完成していました。  そして、古典主義の枠から外れると、堕落した作品だと批判されました。  しかしマリヴォーは、あえて演劇の革新に取り組みました。  マリヴォダージュと呼ばれる、気取った文体を駆使して、書き続けました。  マリヴォーの描いた繊細な女性心理は、現代にも十分に通じています。  「愛と偶然の戯れ」は、2011年に宝塚でも上演され話題になりました。  惜しいことに、「愛と偶然の戯れ」の訳は古く、しかも品切れ状態です。  新訳化を切に切に願っています。
愛と偶然との戯れ (岩波文庫 赤 517-1)

愛と偶然との戯れ (岩波文庫 赤 517-1)

  • 作者: マリヴォー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1977/07
  • メディア: 文庫
 さいごに。(ザッハトルテ)  今、わが家のブームはザッハトルテ。見かけたら、つい買ってしまいます。  でもいつか、本場のウィーンで、食べ歩きたいです。

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