「日本全国 獅子・狛犬ものがたり」
著者:上杉千郷
発行:戎光祥出版
上杉千郷(うえすぎちさと)氏の作品。
大正12年、岐阜県飛騨古川町の神社々家十九代目として生まれる。
國學院大學史学部卒。
総理府事務官、法務大臣秘書官、郵政大臣秘書官を経て、鎮西大社諏訪神社宮司、長崎県神社庁長を歴任。現在、学校法人皇學館理事長。
狛犬研究の第一人者として狛犬学を提唱。岐阜県下呂温泉に狛犬博物館を設立し、また飛騨古川祭資料館「起し太鼓会館」に狛犬館を併設した。
長崎新聞文化賞(平成7年)、長崎県民文化賞(平成13年)受賞。
著書に「茶道の中の神道」、「狛犬事典」、その他論文多数。
日本全国の神社や寺の境内に行くと、あらゆるところに個性豊かな「狛犬」を見ることができる。
これらの狛犬は必ず左右一対で置かれており、姿形も同じに見え、現在は一対で「こまいぬ」と呼ばれているが、平安時代の頃は様子が違ったようである。
左右別々の霊獣で、一方が「獅子」、もう一方が「狛犬」と呼ばれていたとのことだ。
その頃の獅子・狛犬には「角があるか、ないか」、「口を開けているか、いないか」などの外見上の違いがあったという。
一般的には、口を開けて吠えているように見える霊獣が「獅子」、口を閉じている霊獣が「狛犬」であり、狛犬はもうひとつの特徴として角が生えているのだそうである。
本書は、獅子と狛犬の歴史、エピソード、誕生の謎などが紹介された書き物である。
国の文化財になった獅子・狛犬、仏師の木彫狛犬、一般庶民が祈願を込めて奉納した陶製の狛犬、獅子が刻み込まれたツタンカーメン王の王座、金属製だった初期の狛犬、獅子舞の小ばなしなど、狛犬の魅力溢れる話が多数掲載されている。
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