「星を継ぐもの」 P・ホーガン作 池央耿(ひろあき)訳 (創元SF文庫) 月面に残された遺骸の調査から、人類の起源が解明されるSF小説です。 ホーガンのデビュー作で、SF史上の傑作です。 1980年に創元SF文庫から出た池訳が、現在でも定番です。 訳は分かりやすく、ロングセラーを続けています。
月面の洞窟内で、宇宙服を着た遺体が発見されました。 年代測定の結果、遺体はなんと5万年前のものという結果が出ました。 遺体はチャーリーと名づけられ、調査が続けられましたが、謎は深まるばかり。 彼の手記が解読されましたが、記されたデータは地球のデータと矛盾します。 ところが、木星の衛星ガニメデで、あるものが発見されて… そして、一つの結論が示唆されて… さて、謎解きに挑むのは、主に二人の科学者です。 物理学者のハントと、生物学者のダンチェッカー。 二人の仮説は、時に対立し、時に補い合いますが、なかなか一致しません。 一つの謎が解けたと思うと、さらに大きな謎が生まれ、解決から遠のいてしまう。 しかし最後は、急速に一つの結論に収斂していきます。 あっと驚く結論! 壮大な物語! 最もオススメなSF小説の1冊です。 この小説は、当初からとても評判が良かったため、続巻が次々と出ました。 「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」と合わせて、三部作です。(二作は未読) また、近年漫画化されました。 三部作の内容を含み、原作には無いエピソードも入っているそうです。(未読) さいごに。(右ふくらはぎ肉離れ) 無理をしたつもりはなかったのですが、右のふくらはぎが肉離れになりました。 年のせいか、最近は何の前触れも無く、いきなりけがをしてしまいます。 昔は、けがをする前に、危険を知らせる警告が、体から聞こえたものです。 今は、けがをした後で、痛みを知らせる悲鳴だけが、体から聞こえてきます。↧