村上春樹のデビュー作であり、青春三部作のひとつです。
村上春樹は、本作で第22回群像新人文学賞を受賞し、文壇にデビューします。
ストーリーらしいストーリーがないまま進みますが、その間に刻まれる印象的で洒落たフレーズが、文学作品なのだなあ、という気分になります。
ストーリーを楽しむ小説ではなく、文章そのものを味わう小説です。ひとつひとつの動作の間に挟まれる直接的には意味のない言葉が挟まれますが、その言葉を選ぶセンスがものすごいです。
なにがなんだか分かりませんが、文章だけで引きこまれます。言葉の力がすごい小説であることは間違いないです。
ちなみに、この小説に出てくる『デレク・ハートフィールド』という小説家は架空の存在です。
まるで実在しているかのように描いているので、いろいろと騒動を引き起こしたらしいです。茶目っけが少し面白かったり(このあたり、司馬遼太郎と繋がると思います)。
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