西洋人という使い古された言葉よりも、後々にアメリカ大陸へ渡った白い肌の子孫に尚残る残像からすれば、十把一絡げに彼らをも地中海周辺の白人とすれば、この地中海周辺の白人の今日までの正史における決定的な転機とは、ローマ帝国の勃興から約四二〇年間の統治を経て、東西分裂に始まり西ローマの滅亡と東ローマの変遷に至ること、これが大方の史家の一致した見解であろう。そして中華の外縁部で傍観してきた我々にとって、拡大するばかりの帝国の分割化と維持統治の歴史は、今もって実感として持ちえることができない他人事、夢芝居にしか見えない。勝手ついでに言わせてもらえれば、大陸における集合離散と島嶼の家族幻想は、古今東西の政治の力学と文学の薫陶との間の距離と思われているもの、これと同位相なのではなかろうか。それはそれでよい。こちらはできることをやるまでだ。どうせ他人事、どうせ夢芝居ならば、古びた材料ほど水で戻して、あとは煮るなり焼くなり、磨り潰して後は大味に埋没させるなり、やれることをやってみればよい。かの「間違いの喜劇」の作者も鷹揚に頷かれることだろう。
時
二九九年 中秋
場所
ローマ帝国の皇帝属州ダルマチア、州都サロナから六・五キロほど海岸へ向かった半島
の南側の湾にある宮殿建築現場、そこを見下ろす北斜面の帝国軍の幕営
登場人物
ディオクレス…ローマ帝国のディオクレティアヌス帝、四分割統治の東側正帝
ガレリウス…ディオクレティアヌス帝に任命された四分割統治の東側副帝
ウァレリア…ガレリウスの妻、ディオクレスの娘
ロムラ…ガレリウスの母、個人名を持たない由アルメンタリウスのロムラと称される
アントニア…ディオクレスの女官にして愛妾、先帝カルスの次女
(上手は他の幕営が群れなす出入り口で、下手は宮殿建築現場を眼下に見下ろす出入り口、よって上手と下手には大柄の衛兵が一人づつ配されている。中央に石灰岩を切り出した祈祷台のようなベッド大の石、その手前上手側に皇帝の椅子、石の下手側に折りたたみ椅子が二脚並ぶ。上手出入り口の傍に、飲みものを入れた瓶やゴブレット、葡萄などを入れたチェスト風の籠がある)
(皇帝ディオクレスは、薄明の石台の上に仰向けになっている。上手からアントニアが陽光の漏れを気にしながら静かに入ってくる。と同時に石台上のディオクレスの顔にも目覚めの光りが射す照明効果、目覚めて寝たまま上手頭部のアントニアの気配に気づく)
ディオクレス 眠っていた…眠っていたのか?
アントニア (瓶から水をゴブレットに注ぎながら)眠っていらっしゃいましたよ、まるで皇帝のように。
ディオクレス (薄ら笑いながら上半身を立てて)気が利いているようで、思いつきの範囲を出ていない言い方は(ゴブレットを受け取って、上に軽く翳して)先の皇帝カルス殿にそっくりだな。
アントニア (石台の上手側、ディオクレスの左背後にまわって)まるでアルメンタリウスのロムラのように眠っていらっしゃった、と言い直しましょうか?
ディオクレス (ゴブレットの水を一息に飲み干して、小さく噴出し笑って)昨晩のロムラか…それも思いつきの範囲を出ていない。いいか、目覚めた皇帝にとって必要な言葉とは…ローマの老いた黒犬のように眠っていた、どうだ?
アントニア あたくしはローマが好きです。そのローマを、年寄と野良犬がはびこる町にしてしまったのは…
ディオクレス (素早く左腕をまわしてアントニアを抱き寄せる)ここにいるイリリクム生まれの親衛隊の長官だ。
(下手出入り口の方が、羊の鳴き声と女の笑い声でにわかに騒々しくなり、衛兵が構えるなりその槍先を払うようにして、小太りのロムラが入ってくる)
ロムラ (わざとらしく左手で顔を覆い、正面を向いて腰をかがめて)失礼しました、陛下。アルメンタリウスが、選りに選った羊四頭をお見せいたしたく参りました。
ディオクレス (石台から降りて、薄ら笑いながら下手出入り口へ向かう)なるほどな、羊飼いのガレリウスには、羊の一頭一頭を見分けるロムラありか…(下手出入り口に立って片手を上げると、羊の鳴きわめきが一斉に止む)まさか、あの四頭の羊の腹の中には、ダキアの牧夫の倅たちが入っているんじゃないだろうな?(そう言って内側へ振り返る)
(一瞬、皇帝と目が合ったロムラは、膝まづいて首をぶるぶると横に振って否定する。その様子を見て、アントニアが噴出し笑い出して、ディオクレスは同調するように笑い出して、営内へ戻り椅子へ座る)
ディオクレス 冗談が通じにくいのもガレリウスにそっくりだ。(背後のアントニアの方へ向いて)だから生真面目で誠実な奴は嫌いじゃない、いや、そもそも軍人としてそれを嫌っていては、生きるも死ぬも何もできないからな。それに奴らは、思いつきの範囲を出ていない言い方などもしない。
アントニア アントニアは、ただの女です。
(ディオクレスは肩透かしを食らったように、苦笑しながらうな垂れる。そして顔あげて座ったまま、俯いたロムラの顔を覗き込むようにして背を屈めていく)
ディオクレス ロムラ、嬉しいか?アルメンタリウスの母親としては、皇帝からこれだけの弁を貰ったのだから…しかし、自慢の子、ガレリウスについて、わしには今もって分からないことがひとつある。
ロムラ (大袈裟に後退って平伏しながら)お許しください、あたくしが叩きながら数え方を教えたのがいけませんでした。
ディオクレス 数え方?ああ、たしかに、兵馬の数も、塔や櫓の数も、奴が一目見れば(額を指して)ここに記憶される。ウァレリアが言っていた、ニコメディアの百眼の岩のようだと。
ロムラ (きょとんと顔を上げて首を傾げる)酒癖は父親譲りで、さほど悪くもないと…肉の食い方でしょうか?
ディオクレス (反って大きく頷き、アントニアに向かって微笑んで)おまえの言うとおり、アルメンタリウスの連中は飄々としていて、時として意外なことを言い出す。ロムラ、(折りたたみ椅子を指差して)ローマ帝国のカエサル(副帝)の母親なのだから、膝と手を白く汚していないで、とりあえず椅子に座ってくれ。ここだ、わしの目の前に座って、話してくれ、奴の肉の食い方について。
ロムラ (腰低く折りたたみ椅子を持ってきて、座る前に唖然と正面を向いて)陛下が仰る、あれの、ガレリウスの今もって分からないこととは、肉の食い方のことだったのでしょうか?
ディオクレス (座るように手を伏せて促して)肉の食い方にも、奴の今もって分からないこと、つまり副帝ガレリウスの独特の性格が見られるはずだ。
ロムラ (恐縮して皇帝と直に向き合えず、正面向きに恐る恐る座って)独特の性格はあたくしが叩きながら育てて…
ディオクレス ロムラ、肉の食い方だ。
ロムラ (消え入りそうな声で)皆さまとさほど変らぬ食い方と…
ディオクレス わしも戦場では気にならなかった、肉などどう食おうと。(脚を組んで、背後のアントニアに向かって籠の方を指して、骨を齧る仕種をする)しかし、残念なことにというか、幸いなことにというか、奴の妻ウァレリアはわしの娘なのだ。(アントニアから乾した骨肉を受け取って)これこれ、これが肉というもので、骨についている肉というものを、ローマ帝国のアウグストゥス(正帝)もこうして(食いちぎってみせる)…食っている。この辺り、サロナの牛もなかなかのもので…さて、話とは、去年、奴がナルセを降して凱旋したとき、酔ったウァレリアがこんなことを言ったのだ。我が夫、ガレリウスは、何の肉にしろ背肉だけを食い、必ず骨から肉を外させる、とな。
ロムラ (皇帝の言葉を復唱しながら、はっと息を呑んで、椅子から転げるように下りて)お許しください、酔っていたのでしょう、ナルセを降伏させたくらいで。
ディオクレス (反ってアントニアに飲みものをくれるよう促して)何を言う、皇帝を産んだ母が。クテシフォンの占領、ペルシャの攻略は、ガレリウスにして完全に成された。
ロムラ (またきょとんと顔を上げて)アルメンタリウスは、家畜を養って食い繋いできた、野越え山越えのダキアの牧夫でしかありません。
ディオクレス (飲みものを一口飲んで)その野越え山越えに、恥知らずのナルセ一世はしてやられたのだ。ロムラ、アルメンタリウスの母よ、わしはガレリウスを咎めているのではない。肉など何の肉であれ、骨を外させようが、舌だけしか食わぬとしても、ローマ帝国のカエサルであるガレリウスの勝手…ただ、わしがそこの宮殿の図面を見ながら、四角く切られた線引きを見ながら思うのは…
ロムラ (消え入りそうな声で)何か…あの子が図面について余計なことを…
ディオクレス (骨肉の残りをゴブレットへ入れて、背後のアントニアの方へ渡す)奴は余計なことを口に出さないし、そもそも建築にはさほど興味がないようだ。
(上手出入り口の方から若い女性たちの笑い声、その笑い声を引きずるようにして、足早にウァレリアが入ってくる。アントニアは慌ててゴブレットを籠の中に落とすが、振り返るウァレリアに膝まづいて伏す)
ウァレリア あなたらしくもないわね、お父さまのお相手で、もう酔っ払っているのかと思えば…そちらで亀のようになっていらっしゃるのは、羊飼いのお母さま…お立ちになって、ガレリウスが、ペルシャを滅ぼしたご子息が、馬を下りてやってくるから。
ロムラ (慌てて下手出入り口の方へ後退して)お母さまだなんて何を仰るかと思えば(ぺこぺことお辞儀して)あたくしは四頭の羊の捌きを見てまいりますので、ペルシャを滅ぼしたご子息によろしくお伝えください。
(ロムラが去った後を見送りながら、ウァレリアとアントニアが顔を見合わせてから同時に噴出し笑う。ディオクレスはそんな二人を交互に見ながらも、何かの思いに捕らわれたように放心した表情)
ウァレリア 聞いた?ペルシャを滅ぼしたご子息によろしくって、自分の息子なのに。ロムラったら、いけない(ちらりと父ディオクレスを窺って)、お母さまったら、いつもあんなに腰を折り曲げるようにして走りまわって、大丈夫なのかしら。
アントニア 昨晩のお話ですと、ロムラさまの十代の頃、少女時代、ダキアでは走らせると男子よりも早かったそうですよ。
ウァレリア 本当?そんなこと言っていたかしら?ああ、そうだ、あたしは途中で隣へ行ってしまったんだ、彼が従兄弟のダイアと硬貨曲げを競うとか言いだしたから。
アントニア (口許を上品に押さえてまた笑い出し)そうそう、皆さまが隣へ行かれてから、硬貨曲げなんぞは男のやることではないなどと
ウァレリア ロムラが?いけない、お母さまが?
アントニア ええ、仰るには、ダキアの男の力比べとは、羊の背骨折りらしいのです。
ウァレリア (興味を持ってアントニアの方へ近寄る)飲みものをちょうだい。それで羊の背骨折りってどういうこと?
アントニア (飲みものをゴブレットへ注いでウァレリアへ渡しながら)羊を背中合わせに背負って…
ウァレリア (飲みものを受け取りながら)背負うって、子羊じゃなくて大人の羊を?
アントニア ええ、背中合わせに背負って…それから、たしか大きい石台の上に…(中央にある石灰岩の石台に手を伸ばして)こういう石台だって…(思考しているディオクレスに恐る恐る話しかける)そう仰っていましたよね?
ウァレリア (ディオクレスの肩に手をおいて)お父さま、大丈夫?
ディオクレス (夢から醒めたように目を瞬かせて)おう、ああ、羊を投げる話か…そう、こういう祭壇にできるような石の上に投げ下ろすらしく…だから、このちょうど手頃な台も、そういった儀式のために作られたんじゃないかな。
ウァレリア (少々怯えるようにゴブレットを口許に付けたまま)でも、投げるって…アントニアは背骨折りって言ったわよね。
ディオクレス (深く息を吐いてから椅子から立って)ロムラが言うには、こういうことらしい。アントニア、空の瓶をくれ。
(ディオクレスはアントニアから空瓶を受け取って、石台の向こう側奥にまわって、いかにも羊を背負うように瓶を右肩にのせて、石台に上がると、羊が抗っている様子らしく肩の瓶を左右に揺らすが、ディオクレスの眼差しは些か真剣)
ウァレリア お父さま、足許に気をつけて…もう分かりましたから下りてください。お父さま、おやめください。
(ディオクレスは前方へ飛び下りるが、着地は瞬時に胡坐をかいて、肩の瓶を垂直に落として石台に残したかたちで、落ちた瓶が割れる音を出す。ウァレリアの悲鳴)
ディオクレス (瓶を放して右肩を押さえ、続いて腰を押さえながら苦笑して)ああ、痛たた…皇帝のやることではないな。
ウァレリア (駆け寄って左肩を支えながら)だからおやめくださいと言ったでしょ…(アントニアは右側にまわるが、瓶の残骸を拾いはじめる)まさか、この羊の背骨折りの真似事を、こんなことを昨晩もおやりになったんじゃ?
ディオクレス (娘の右手を持ったまま椅子に座って)そう怖い顔をするな。やっとらんよ、昨晩も何も…おまえに見せたくて、ガレリウスの真似をしてみただけだ。
ウァレリア (アントニアの方に向かって)まさかロムラが…アルメンタリウスの母がやってみせたんじゃないでしょうね?
ディオクレス 誰もやっていないよ、怒らないでくれ、わしの花、ウァレリウス・ディオクレティアヌスの娘ガレリア・ウァレリア…皇帝の前で羊の背骨折りを実際にやった者はいない。
ウァレリア あたりまえです。
ディオクレス (娘の右手をじっと見ながら)しかし、それを娘のためにわしがやってみせられたのは、親衛隊の長官だったわしの前で、余興として、奴が周りの部下に持ち上げられてやってみせたからだ。
ウァレリア 奴って?ガレリウス?
ディオクレス ああ…あれはやはりダルマチアだったかな、イリュリアの報告をしに奴がきたときだった。わしも、ヌメリアヌスさまの容態が芳しくないということ、そして次の皇帝に自分を軍が推挙していること、これらが飛び交う中で、やはり浮かれていたのだろうな。バッカスにとり憑かれると、ついつい長年考えてきたことが口に出てしまった。
ウァレリア テトラルキア(四分割統治)ね。
ディオクレス (頷きながら満足そうに)そうだ、わしの聡明な花…しかし、わしの案を聞いた連中は、一人の皇帝に、やがて皇帝になるわしに、権力と統治が集中しないことなので、どうも分かったが乗りきれないような顔をしておった。すると、クロルスだったと思うが、すでに大きな雄の羊が用意されていて…分割統治はかくも寛大な皇帝のご配慮、四分割の詳しい中身は神と皇帝のみぞ知る由、我らの分かりやすい脳髄は、かくも寛大な次期皇帝でいらっしゃれば、酒と羊の半分は皇帝へ、残りの半分は我らへと期待しております。さて、大瓶の酒を半分だけ酌み分けることは誰もがしたいことですが、あのような羊を半分にすることができるのは…こちらで笑って飲んでいる、ダキアの牧夫ガレリウスさま。
ウァレリア 彼は…ガレリウスはやったの?
ディオクレス (こっくりと頷いて)奴はまず雄羊を横に倒して、後ろ脚二本を蹴り折って、前脚は脇に抱え込んで折って、まさしくロムラが言ったように、羊を仰向けにして背中合わせに背負って、その台の倍の高さの石の上へゆくっりと上り、あのとおりの幾らか甲高い声で、何か天上に叫んで飛び上がった…骨と石が砕ける音、一瞬の間をもっての連中の歓声…奴はあのとおりの眼で、夢見るような眼でわしを見ておった。
ウァレリア (両腕から両肩を抱えるようにして)その夢見るような眼の男、雄羊の背骨を折る男が、あたしの夫…
ディオクレス (背後のアントニアに向かって片手をあげて)飲みものをくれないか…(ウァレリアへ向かって)誇らしいではないか?
アントニア (瓶を抱えて上手出入り口へ向かいながら)申し訳ありません、飲みものを大至急お持ちいたします。
ディオクレス (頷いてから嘆息をもらし、椅子に肘をついて頬杖する)それにしても、力は分かりやすくてよい。そう、力は分かりやすい。しかし、分かりにくいのは、両手を使って、骨から肉を切り離して、少しずつ口にする者と、片手で肉だけを掴んで、一気に呑みこもうとする者、つまりはこの違い。そう、分かりにくいのは、この一人一人の、世界へ対しての意思の在りよう、世界へ対しての食らいつき方だ。
ウァレリア 世界へ対しての…食らいつき方?
(上手出入り口が騒々しくなって、大瓶を抱えたガレリウスがにこやかに入ってくる。その後ろに、瓶を抱えて恐縮したアントニアがついてくる)
ガレリウス (素早くゴブレットを取って)皇帝陛下、父上、飲みものを持ってまいりました。(ディオクレスにゴブレットを握らせて、大瓶から直接注ぎながら)喉が渇くのは軍議ばかりでなく、お話し上手な父上と(ウァレリアへ微笑んで)花のような妻が傍らにあれば当然のこと、家族とはあり難いものです。
(ウァレリアが気を取り直したように微笑み返そうとした矢先、下手出入り口がまた騒々しくなってくる)
ウァレリア (下手出入り口の方に目を凝らして)カエサル、あなたがいらっしゃると、申し合わせたようにお母さまもいらっしゃったわよ。あなたが仰るように、家族とはあり難いものね。
ガレリウス (瓶から直接一口飲んで、肩をすくめて)お母さま?あれは家族じゃない、どこにでもいる羊飼いの太った母親、あれこそアルメンタリウスだ。
(ロムラが嬉しそうに下手出入り口から入ってくる。胸元には少々羊の血がついていて、右手首に飛んでいた血糊を舐めていて、自分が注目されているのに気づいて目を丸くする。ウァレリアが不自然さを隠さずに笑い出して、アントニアが呼応するように笑い出す。ディオクレスとガレリウスが目を合わせて、しばらく睨み合った後に頷き合う)
ロムラ (恥らうように左手で顔を覆い、正面を向いて腰をかがめて)お楽しみのところへお邪魔しました。(左手首の血糊を舐めてから)アルメンタリウスのロムラ、四頭の羊を捌かせていただき、肉だけの一山をアララットのように盛りました。どうぞ、ご賞味くださいませ。
幕
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