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「岳飛伝 十一 烽燧の章」と世界をまたにかける華僑たち

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北方謙三先生の「岳飛伝」もそろそろ最終局面になってきました。 小競り合いを続けていた兀朮と呼延凌が、ついに決戦の時を迎えます。 小梁山の秦容、岳都の岳飛は地盤を固め、中国本土へ目を向けます。 日本の梁紅玉は貿易の流れをつくり、西遼ではモンゴルの気配を感じる。 広大な東アジアを舞台とした大河ドラマですが・・・。 (´・ω・`) どうまとめるんだろう? 確かに南宋と金は一旦、20年近くの平和な期間を送れるんですが・・・。 屈辱的と言われ、金の擬似的な朝貢国と南宋はなりました。 しかし、この後に訪れる時代を考えると、南方に国を作ったという物語の種が生きてくるんですよ。 モンゴルとの戦いって、壮絶ですから・・・。 物語も物流を追っているのなら、華僑たちが世界に広がっていく過程を描いていくと・・・。 どこまでも話が続きますよね。 華僑は容易に相手を信頼しないかわり、一旦信頼したらとことん信頼するといわれ、それが彼らの団結力の背景に実は「替天行道」の志がある! とかいうと、かっこ良すぎですかね。 でも、岳飛伝の梁山泊の物流と商業を担う人たちって、華僑そのものですし・・・。 それに、未だに、東南アジアは華僑の勢力の強いですからね。 そういう世界観を残しているので、大水滸伝シリーズが終わっても、また新たな物語が始まりそうですね。 (´・ω・`) モンゴルとの戦いの物語なんて、北方謙三先生の筆が乗ること疑いないです。 その背後に東アジアに展開する華僑こと梁山泊の存在があったとか、燃えますよね。
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