・コントラバスの声に抱かれて/夢乃咲実 BBN
雑誌に掲載された話を大幅加筆修正した表題作に、書き下ろしの7年後の話。 題名と、イラストレーターさんが蓮川愛さんということで、予約購入した、この本。 作者の夢乃さんはデビューした時から知っているけれど(小説b-Boyを買っていたので)、どちらかというと、可愛い話を書く方だった。 それで、そんなには読んだことがなかったわけで。 で、この本は上記の理由で読んだ。 結論から言うと。 おもしろかった。 当たりだった。 けっして派手な話ではないし、大きな衝撃的な事件が起こるわけではない(ある程度の事件は起きるが)。 でも、攻の家弓の父に対するわだかまりが、奏の言葉と涙によって消えていくシーン。 奏の、大学生の時に襲われたことによる接触恐怖が、家弓の加害者への怒りによって救われるシーン。 家弓と副島の和解のシーン。 などなど。 いいシーンや言葉が、たくさん散りばめられていた。 それは、書き下ろしの話にも言えることで。 指輪のシーンは、思わず涙ぐんじゃったよ。 この二人は、本当にベターハーフの存在なんだなぁ。 揺るぎない、関係。 これからもお二人、お幸せに ★★★★↧