Jasper Challinor, Marquis of Lensboroughは、義務を果たすため結婚することを決意しました。母親が花嫁候補になりそうな姉妹がいてどちらか気に入った方と結婚すれば良いと言ってきたことから、その家を訪ねます。もうすぐ目指す屋敷に到着するところで、道に居たみすぼらしい身なりの女性がJasper の馬車を避けようとドブに落ちてしまします。助るために馬丁を向かわせましたが、カンカンに怒った女性は助けを断ります。
Lady Hesterは、貧しい家々を訪問するためバスケットを抱えて歩いているとき、すさまじい勢いで走ってくる馬車をよけたことでドブにはまってしまいます。チラリと見えた馬車の主の顔から、いとこ達の縁談の相手のMarquis of Lensboroughと判断して、傲慢な貴族は大嫌いと思います。
屋敷についたJasperは、ドブにはまった女性が貧しい村娘ではなく、屋敷の主の姪Lady Hesterと紹介されて驚きます。その場できちんと謝罪しなかったことのお詫びをするためにLady Hesterに声をかけたところ、身なりのせいで身分を勘違いしたことは承知しているので気にする必要はないとケンモホロロにあしらわれてしまいます。
ヒーローは、ヒロインの身なりから「いわゆる貧しい身内」が生活を
支えてもらう代わりに、家政婦の代わりとして働いている考えます。
出会いは最悪だったもののヒロインに接するうちに彼女の良い点に
気づき侯爵夫人としてふさわしい素養があること、そして気も合い
そうなことから彼女と結婚すると早々に決心します。
ところが、顔を合わせると互いに反感を買うような言動をしてしまい遅々として
関係は進みません。またヒロインの伯父からヒロインに近づけないように
工作されてしまいます。
子爵令嬢のヒロインは両親を亡くした後、母親の兄である伯父Sir Thomasに
引き取られました。その後、社交界デビュー前に兄の友人に暴行されかけたことを
誰にも打ち明けられずに苦しんでいます。そのため男性とうまく接することが
出来ず社交界デビューは散々でした。
結婚せずにこのまま、伯父の家で家政を取りききって暮らそうと考えており
ヒーローとは男性と意識せずに話ができることから、いとこと結婚したあとも
親族としてうまくやっていけそうと考えます。
ある日、少女の頃のヒロインを襲った男がヒロインを訪ねてきます。
その時のヒロインの様子からヒーローは、ヒロインがその男を嫌悪し
恐れていることを感じ、ヒロインを守ろうとします。
ある日ヒロインはその男にさらわれ宿屋に連れ込まれてしまいますが
偶然にもその宿屋でヒーローと再会して危機一髪のところで助け出されます。
実はヒロインはとても裕福で、自身の領地を所有しており、自活できるだけの
資産をもっています。伯父の屋敷で生活しているのは、この時代未婚の若い女性は
独り暮らしをしてはならないという社会上のルールのためです。
伯父さんがヒーローをヒロインから遠ざけようとしたのは、ヒーローが財産狙いかも? と
疑ったためでした。
全体をとおして、ヒーロー側のヒロインへの誤解もののように感じます。
ヒロインによく似た容姿のジプシーの幼女に、ヒロインが定期的に面会に行っていることから
その女の子がヒロインの隠し子と思い込んだりもしてます.....
このため前半は、ヒーローにいいところが少なくて うーんと感じ読むこと止めたくなるかも
ファーストネームにLadyが付くのは伯爵家以上の令嬢と思うのですが
子爵家令嬢のヒロインにもついているのは、なぜ? と思ったり。
まだ、翻訳されていないようですが、あまり評価が高くないようなので
されないかも.....
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