Quantcast
Channel: So-net blog 共通テーマ 本
Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

2013-08-04

$
0
0
 似鳥 鶏さんの「ダチョウは軽車両に該当します」を読みました。  ー楓ヶ丘動物園勤務の桃本は、同僚が出場する県民マラソンの応援に来たところで、マラソンコースを疾走してくるダチョウに遭遇する。なんとかダチョウを捕獲し、マラソン大会も無事に開催されたものの、その日から獣医の鴇先生の周囲に怪しい気配が漂いはじめる。退勤後、何者かに拉致された桃本と鴇、そして鴇の前職である製薬会社の結城が閉じ込められていた建物で、焼死体が発見される。ー  動物園シリーズの2冊目です。マラソン大会に突然乱入してきたダチョウはどこから来たのか。ダチョウ捕獲事件後、にわかに物騒になった鴇先生の周囲。鴇先生のストーカーなのか、鴇先生の好みとは思えない前彼の結城。同じ作者の葉山君シリーズに比べると、事件の内容がかなり重いです。学生の葉山君に比べて桃さん達は社会人ですから、やはり扱うものがかなり大きいです。動物園職員の仕事ぶりや、動物の生態などが興味深く読めます。そして、人間の勝手な思惑で命を左右される動物達が辛い。桃さんの周囲のキャラが前作より一層濃くなりました。お気に入りの服部君の変態度もアップ。服部君の犬もなかなかな性格の持ち主でした。鴇先生は男の趣味が悪いのか?と思ったけれど、今はどうやらマシになったようですね。
ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)

ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)

  • 作者: 似鳥 鶏
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫

Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

Trending Articles