女は34歳独身
クリスマス・イヴの日に会社をリストラされる
最悪のクリスマスになった
クリスマス・イヴに起きる奇跡の物語をはじめとする短編集5編。
すべてが泣ける。
第一話「魔法の万年筆」
イヴの日に7年間勤めた運送会社をリストラされた恵子は商店街を
途方に暮れて歩いてい。
彼女は自分がリストラされるとは考えていなかったため、弟の会社が
不渡りを出しそうなのを聞いて200万円の貯金を融通していた。
恵子は性格がやさしいせいか15年前に高校を卒業して入社した会社で
恋人ができたが、その恋人を同僚に奪われた過去があった。
彼女は、「3日間何も食べてません」というメッセージをアスファルトに
書いていたホームレスを目にして、最初はためらっていたがハンバーガー
ショップで自分の境遇も忘れホームレスにバーガーとミルクを差し入れした。
ホームレスは恵子を追いかけてお礼をいい「魔法の万年筆」を彼女に渡した。
彼は「この万年筆で願い事を書くと3つだけ願いが叶う」と言い姿を消した。
彼女は嘘と思いつつ願いを次々に書いていった。
そして、奇跡が起こった。
第二話「猫」
イベント・プロデュース会社で働く派遣社員雅子のイヴの夜のお話。
イヴの夜、雅子は仕事が片付かず自主的に残業をしていた。
若き社長の石丸も残って仕事をしていた。
雅子には彼氏がおらず猫と暮らしていた。
雅子は石丸に誘われ会社帰りに食事をして石丸が送って部屋に
戻った。
石丸が雅子の家で見た猫は過って自分が拾った捨て猫だった。
素敵な出会いがイヴの日にあると信じるひとにお勧めです。