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『コンクリート神話の崩壊』を読んだ

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・植木慎二著。 ・世界中で使われている鉄筋コンクリート。一見堅牢で、永遠に崩れないように見えるコンクリート建築物の現実を描く。 ・川砂を掘り尽くしたから海砂を除塩せずに使っていたり(→鉄骨が錆びる)、鉄骨にコーティングをしなかったり(→鉄骨が錆びる)、工期短縮のために養生期間を短縮したり(→強度が出ない)、文字通り水を多く入れて使いやすい水増しコンクリート(シャブコン)を使ったり(→隙間が多くなるので、水が染み込みやすくなり、水が鉄骨に届き、錆びる)、余って固まりかけたコンクリートに加水して再利用したり(→強度が出ない)、検査機関に提出するサンプルは『別途製造』していたり(おお、もう。。。)。 ・建設現場で生コンを作らず、ミキサー車で送り込まれるコンクリートの場合、例えば道路が渋滞していたり、段取りが悪かったりすると最適な固さで納入ができなくなるため、それを無駄にしないために加水してしまったりするそうで。コンクリートって、生モノなんだな。 ・コンクリート業界の暗部が描かれています。 ・コンクリート業者は建設会社のことは考えていても、実際に住む人たちのことに心が至っていない。建設会社は予算や納期のことしか考えていない。もちろん、一部の悪質な業者だけだとおもいますけどね。と、信じたい。 ・家を建てるときは、ちゃんとした業者を選ぼう。いっそ木造? ・きちんと作れば長く使えるんだけど、手抜きをしようとすればいくらでもできる。それはすべての製造業に言えること。yogiさんが作ってソフトウェアもそう。 ・この本を読んでから、ビルを見上げてひび割れがないか、観察するようになった。結構、怖いよ。
コンクリート神話の崩壊―阪神大震災が暴いた真実

コンクリート神話の崩壊―阪神大震災が暴いた真実

  • 作者: 植木 慎二
  • 出版社/メーカー: 第三書館
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 単行本

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