ライアンの代価4(新潮文庫)トム・クランシー
トム・クランシーという作家をご存じだろうか?
アメリカの作家で「レッド・オクトーバーを追え」がデビュー作のアメリカのノンフィクション作家である。
残念ながら、昨年の10月1日に66歳の若さで亡くなっている。
私がこの人の作品に初めてあったのは、「日米開戦」という1994年に発売され、日本では平成7年12月の発売された作品である。
日米貿易摩擦により、アメリカ側が一方的に決めた法律に端を発して日本のある経済界の一人が指導し、自衛隊等を巻き込み、戦争一歩手前までに進展する物語である。
そのラストで、日本航空のパイロットがアメリカの国会議事堂に日本航空の飛行機で突っ込みます。
このことが、のちの9.11テロの見本になったのではないかとネット上で話題にもなりました。
アメリカの象徴的な建築物に、飛行機で自爆することを描いたのですから。
この前の前の作品(日米開戦)では、アメリカの国会議事堂に日本航空機の飛行機が突撃し、大統領及び多くの国会議員を亡き者にしてしまっています。
この作家の代表的なシリーズのライアンシリーズがあります。
今回ご紹介するものは、その作品の一部です。
この作品では、ライアンの息子が、主人公です。
インドとパキスタンが核兵器を所持していることは、世界の常識ですがその核兵器(核爆弾)をめぐってイスラム過激派が、今でいう「イスラム国」を建設しようとして、パキスタン、インド、ロシア、そしてアメリカを巻き込んだ諜報戦を展開する。
その中に、アメリカの次期大統領の息子がいて、読んでいて飽きない展開となっております。
クランシーは、常に世界の異変に基づいた作品を発表しており、読者を飽きさせない。
世界的な諜報活動、たとえば佐藤優氏の本のフアンであるならば是非読んでほしい一冊である。
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読書のすすめ2014の1
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