驟雨が林を抜けると
少女よ 間もなく来るだろう
僕たちが長いこと待っていたもの
幸福な太陽の輝きが
僕たちの歌を しかし
太陽に歌ってはならぬ
全ての命あるもの
低い祈り声や讃歌を
僕たちの姿勢に組み込む前には
ああ そのようにしてのみ
可能な浄福の歓び
少女よ 人と人とをつなぐのは
何も愛と憎しみのみではない
僕たちには聞こえぬ願いや
見えない優しさ
不毛への抗いや不気味な
砂漠への憧れ
それらが馬にまたがり
一陣の砂を立てて
南下していくとき
人は人に優しくなれる
だから 少女よ 君の
唇を開いてはならぬ
歌さえも沈黙させて
僕たちの姿勢を少しずつ
固めねばならぬ時が
近づいたのだから