上田秀人の『鏡の欠片 御広敷用人 大奥記録(四)』です。最近、奥右筆秘帳シリーズが終わっただけに、期待が膨らむシリーズです。
御広敷用人、水城聡四郎の活躍を描くシリーズだが、相手は権謀術数渦巻く大奥。吉宗の寵愛を受けるまだ幼い姫、竹姫を亡き者にしようという陰謀がいよいよ本格化する。いかにしてその企みを防ぐかが次回作のポイントですね。
本シリーズの特徴として、水城家の家士である大宮玄馬の方が、水城より剣の腕が立つという設定であることですね。それと水城の妻である紅が異彩を放っています。元は、町娘だが、聡四郎の妻になるにあたって、紀州藩主であった吉宗の養女となったという設定。今後の鍵を握りそうです。
鏡の欠片: 御広敷用人 大奥記録(四) (光文社時代小説文庫)
- 作者: 上田 秀人
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫