今日の本 「知的創造の技術」(赤祖父俊一/日経プレミアシリーズ:13年) これまで読んだことのない著者の方でしたが、内容に興味を持って 手にしました。 著者の赤祖父俊一氏は、地球物理学者で、アラスカ大学フェアバンクス校名誉教授。 オーロラや、地球温暖化に絡む著作があります。 さて本書、6章から構成。推薦文と締めの言葉を、堀場製作所最高顧問である 堀場雅夫氏が記されています。 「創造」について、様々な事例をあげて掘り下げる内容。 とても共感する一冊でした。 改めて総括したエピローグからピックアップ。 ・学問の創造とは、多くの観測事実を独創的に組み合わせ、統合し、 新しい理論体系を打ち立てることであり、企業では、2つまたは それ以上のものを組み合わせて新製品をつくることだ。 ・創造とは、無から有を生み出すことではない。 まさにそうなのです。 技術は累積的に進歩するものなのです。 実に明快な語り口の赤祖父俊一氏。 他の著作もぜひ読んでみたいです。
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