「モヒカン族の最後」 クーパー作 犬飼和雄訳 (ハヤカワ文庫)
白人の猟師とモヒカン族の戦士を中心に、インディアンの争いを描いた名作です。
フレンチ・インディアン戦争時のアメリカを背景にした歴史小説です。
映画「ラスト・オブ・モヒカン」公開の、1993年にハヤカワ文庫から出ました。
しかし、現在は品切れです。私はアマゾンで古本を手に入れました。
18世紀後半の北アメリカでは、イギリス軍とフランス軍が領土を争っていました。
部族間で戦っていたインディアンは、その争いに巻き込まれ、利用されていました。
主人公は白人のホークアイ。鷹の目を持つ男。銃で狙った獲物は必ずしとめます。
その親友は、モヒカン族のアンカスと、その父チンガチグック。有名な戦士です。
彼ら三人は、道に迷って困っている一行に、たまたま出会いました。
イギリス軍の少佐ヘイワードと、司令官の2人の娘コーラとアリスです。
この一行を案内していたのは、ヒューロン族のマグワ。
彼らとの偶然の出会いが、長い冒険の始まりでした。
奇襲、銃撃戦、脱出、救出、追跡、変装、対決、そして大虐殺・・・
憎しみ、恨み、祈り、そして、愛情と友情・・・
最後までワクワクしながら読みました。
歴史小説というより、冒険小説です。ハヤカワ文庫から出ていますし。
歴史的事実を踏まえているため、臨場感があります。
物語の中心になる「ウィリアム・ヘンリー砦の大虐殺」は、実際にあった事件です。
さて、戦いの構図は複雑です。イギリス対フランス。モヒカン族対ヒューロン族。
しかし根本的には、白人対インディアン。
マ グワは狡猾な悪党ですが、見方を変えれば、白人の侵入による犠牲者です。
白人に与えられた酒によって、堕落させられたのですから。
「白人は、うまいことをいってインディアンを騙した。インディアンの戦士を
金で雇って戦わせている。また、うまくごまかして地上の富をかき集めている。」
悪党ながら、マグワの言葉には真実味があります。
作者クーパーの主張も、案外この言葉の中にあるのではないでしょうか。
ところで、クーパーは「アメリカ小説の父」とも言われています。
しかし、日本ではあまり読まれません。代表作の「モヒカン」も品切れです。
ちなみに「モヒカン」は、全5巻の「レザーストッキング物語」の第2部です。
第1部は「開拓者」。岩波文庫では上巻 が品切れ。下巻だけ売ってどうするの?
確かにクーパーの文体は、回りくどくて分かりづらい部分があります。
だからこそ、分かりやすい新訳を出してほしい。内容は面白いのだから。
ちなみに、映画「ラスト・オブ・モヒカン」は、ブルーレイで出ています。
見てみたいです。
さいごに。(朝の楽しみ)
娘が夏休みになったので、ラジオ体操の前に、町内1周のマラソンをしています。
マラソンといっても10分ほどですが、娘と一緒に走るのはとても楽しいです。
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