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「紙芝居は楽しいぞ!」鈴木常勝

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「紙芝居は楽しいぞ!」 著者:鈴木常勝 発行:岩波書店 (岩波ジュニア新書) 鈴木常勝氏(1947年~)の作品。紙芝居の研究者、実演者である。 子供の頃、何度か自転車に運ばれてきた、路地裏(団地裏だったか?)劇場の紙芝居を見たことがある。 子供たちが群がっていたように感じたが、紙芝居より、駄菓子目当てだったようだ。 水あめを買い、白濁に丹念に練り上げて割り箸を口にしたころ、見はかるように講談調の話し方で始まったかと思う。 演目は岩見重太郎のヒヒ退治だったと記憶しているが、定かではない。 紙芝居屋の商売は、子供の小遣いを当てにして駄菓子を売り、紙芝居を演じる。 1949年ごろには「推定で全国で五万、東京都内で三千人」の紙芝居屋がいたのだそうだ。 また、1952年には東京都内だけで一日延べ百万人の子供が紙芝居を見ていた(警視庁少年二課調べ)とのこと。 紙芝居屋は1930(昭和5)年ごろから始まり、1960(昭和35)年ごろには衰退していた。 テレビの普及、子供の塾通い、メーカーのお菓子の宣伝などに押されたことが原因らしい。 著者が業界に入ったのは1972年(昭和47年)、既に「紙芝居ドン底時代」だったという。 子供たちとのやり取りや、紙芝居屋としての哲学、考え方、売り上げ、 更にアジア各国の紙芝居放浪の旅の話しも興味深い。 拍子木の音がどこからともなく聞こえてくるような気がした。


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