作家の高橋たか子が亡くなった。私の大学生時代、夫だった(当時もう故人だった)高橋和巳とならんで、好きな作家だった。
最初に見た毎日新聞のネットニュースの見出しに、「訃報・高橋たか子さん81歳=作家『きれいな人』」と出ていて、「きれいな人」なんていう作品を聞いたことがなかったのだが、きっと最近の作品なのだろう。朝日新聞は、「ロンリ―・ウーマン」「怒りの子」を最初に挙げている。まあ、確かに私も読んだし、これは許せる。産経は「誘惑者」。産経新聞は嫌いだが、これが一番しっくりくる。こういうところで、文芸記者のレベルが露呈してしまうのだな。
でも、やはりカソリックに入信してからの作品は、「誘惑者」などの若いころの作品に比べると面白くなくて、長生きしたのに、残念だった。