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私のなかの彼女 角田光代

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私のなかの彼女
著者: 角田光代
出版社: 新潮社
価格: ¥ 1,620
発売日: 2013/11/29
昭和の好景気の時代から、 現代に至る時代背景とともに、 年齢を重ねていく過程で、 自分は、何者なのか、 どう生きていけばいいのか、 自分の意義を探す。 学生時代からずっと彼だけ見ていた。 彼の言葉に、一喜一憂し、 彼の後ろを、ずっと歩いてきた。 何をしたらいいのか、 夢も希望もぼんやりしていた学生時代、 彼は、自分のやりたい道を堂々と進み始めていた。 そんな中、実家の蔵から出てきた、祖母の書いた書物。 母から、祖母の醜さを、何度も聞かされ続けてきた疑問と、 重なる部分があると確信した和歌は、 そのことを、文章にしたいと強く思うようになった。 彼のアドバイスで、一般の会社に就職するも、 書きたい気持ちを抑えきれず、 それを発表し、新人賞の候補となる。 和歌は、小説家としての道を歩き出した。 ずっと、彼の一言一言に、緊張し、身構えていた自分。 傷つくことを恐れていた。 集中すると、周りが見えなくなる。 彼は、自分のことを理解してくれている。 甘えていたのかもしれない。 家のことをやってくれる彼に、 罪悪感はあっても、 思いやりはなかった。 抑圧された心は、 いつしか、妄想と現実が入り交じり、 やがて、彼は、遠ざかって行った。 何年経っても、居ないはずの彼が、 自分に意見してくる。 和歌は、もがき苦しんだ。 何が良くて、何が悪い。 自分は、どうしたらいいのか。 新たな一歩を、踏み出したとき、 何かが吹っ切れた気がする。 祖母に関する憶測も、 悪いイメージで固まっていたものが、 良い方向へ考えられるようになった。 やっと、本当の自分になれるかもしれない。

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