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『オバマ・ショック』

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『オバマ・ショック』 越智道雄・町山智浩 2009/01 オバマ・ショック (集英社新書 477A)  著者越智は明治大学名誉教授。町山は米在住コラムニスト。 オバマ政権の歴史的な位置付けなどについての対談集。  町山は97年から米に住む。9.11テロ以降アメリカは壊れていった。ブッシュの8年で合衆国はブッシュを支持する田舎と、反対する都市部に分かれて対立した。アメリカンドリームは金融バブルとともに砕けた。  オバマがチェンジするのは、レーガン以来28年間の保守体制だという。クリントンは民主党だがリベラルではなく右派だった。その前、1930年から70年ごろは「ニューディール連合」と呼ばれる体制で、市場介入を積極的に行う政府だった。30年くらいごとにアメリカのイデオロギーは自由と平等をめぐって交代してきた。  サンフランシスコなど大都会の(貧困対策)プロジェクトは犯罪の巣窟なんだそうだ。フードバンクやタダ同然の高層住宅が用意されている。働かないでクスリをやってたりギャングになったり・・・。行き過ぎた福祉が問題にされている。  南北戦争当時は南部が民主党で北部が共和党。その100年後、レーガンが大統領になった頃に共和党と民主党の地盤が南北で逆転した。レーガン以降、南部の福音派が共和党最大の支持基盤になった。  アメリカで新聞を読む習慣があるのは3割以下だという。ネットでニュースを見る人は11%だ。マスメディアで世論の形成のしようもない。  97年頃のアメリカ人は古い車を大事に乗っていた。ところがこの10年で新車の率が高くなった。日本人みたいにモノを買い換える癖がアメリカ人にもついてしまったと述べる。原因の一つはクレジットカード。クレジットの債務がGDPの340%(2008年)を超えたそうだ。


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