■作:マリーン・ラブレース
■訳:中野 恵
■★★★☆☆
<概要>
“世界で最もセクシーな男性10人”の第3位として雑誌に紹介された
大富豪デヴォンを、サラはうっとりと見つめた。
このカフェで落ち合ったのは、彼から突然連絡を受けたからだった。
でも、いったいどんな用件かしら。いぶかしがるサラに
彼は座るなり切りだした。「君の妹に家宝を盗まれた。これが証拠だ」
差し出されたスマートフォンの動画には、妹の姿が。ああ、まさか。
彼は、妹を守りたければ自分の婚約者役を演じるようにサラに迫った。
低俗な記事のおかげで失った取引相手の信用を回復するには、
王家の末裔―――カルレンブルク大公妃の孫娘サラが適任なのだと言って。
あまりにも話が一方的だわ。そう反論しようとした彼女を
デヴォンはいきなり抱き寄せ、唇を奪って・・・・・?!
<感想>
概要書きながらツッコミを入れw
連絡受けたってw
ヒーローは思いっきりヒロインの職場に乱入してきたのにww
カフェで落ち合う理由も、職場の会議室で語られてるのにww
相変わらず、概要担当の仕事はいい加減だなw
それでも、本文は申し分なく読みやすかったよ。
ヒロインが編集に携わる雑誌の企画で取り上げられたヒーロー。
高級ファッション雑誌を謳いながら、ゴシップ紛いの企画を展開する辺り、編集長の売れればなんでもいい的な意思が垣間見える。
そんな編集長のゴシップを作り出そうとする身勝手な考えが、後々二人の関係に
楔を打ち込むことになる。
取材を受けることなく、勝手に記事にされ、それが原因で望まぬ相手に言い寄られ、特に取引相手の妻のあからさまな誘惑は、仕事にも精神的にも影響が大きすぎて、その牽制の為に婚約者をしたてることにしたヒーロー。
まずヒロイン妹の外見と素性に目を付けたが、性格や品格という部分で候補から
排除。
同じ亡国の王女と言う肩書きを持ったヒロインに目をつけ、徹底的にその身辺を調べあげた。
そして最大の切り札(ヒロイン妹の窃盗疑惑)を持ってヒロインの職場に乗り込み、妹の窃盗場面の動画を見せて、話し合うのために食事の約束を取り付けて去っていった。
両親が事故で亡くなったとき、まだおしめも取れない年齢だった妹を、ヒロインは
大事に大事に守ってきた。
子供の頃から、妹がしでかした事の尻拭いは当然のようにヒロインがしてきたのだ。
妹には激甘と言われようと、すべてにおいて優先されるのが妹なのだ。
結局、妹との連絡はすれ違いに終わり、ヒーローの要求をのむことに。
そんな二人の婚約を、ヒロインの上司が放っておくはずがない。
NYにいる間だけという約束で、二人が演じる茶番劇を写真に収めることを了承。
その後、ヒーローの仕事の都合でパリに行くことになり、ヒロインは婚約者として
同行することになった。
春を間近に控えたパリという街が、二人に魔法をかけたのだろうか?
パリに入ってから二人の仲は急速に進み、定石ならヒロインは躊躇するものだけど、今作のヒロインは躊躇がない。
自分の欲望に正直で、あっと言う間に深い関係に。
ヒーローは偽造婚約を本物の婚約にしたいと望み、ヒロインもそれを受け入れた。
ところが、ヒロインの上司の命令で雑誌のパリ支局のカメラマンが二人のパリでの
様子を隠し撮りしていたことで、それがヒロインの納得ずくのことだと勘違いしたヒーローは、ヒロインが誘拐されたことすら、仕組んだことだとヒロインを詰ってしまう。
それが自分の勘違いだったと気づいても後の祭り。
ヒーローは関係修復を図るが、ヒロインは受け付けない。
それでも施された王女教育の賜物なのか、ヒーローをないがしろにできないヒロインの葛藤がかわいいw
ヒロインは少し時間を置いて、お互いを知り合うことを提案。
ヒーローも自分の立場の弱さを理解し、それを了承。
パリの街を観光しながら、互いに自分たちのことを語り合ってそんな少し展望が開けたと思った瞬間、ジョーカーは現れるw
ヒロイン妹が電話で泣きついてき、ヒロインは恋人の顔からあっと言う間に姉・母の顔にすり替わり、取るものも取り敢えず、ヒーローをパリに残してスイスの妹の元に飛んでいった。
翌日、パリにいるヒーローと連絡を取ろうとしたが、ヒーローはチェックアウトした後で・・・。
二人の関係は終わった・・・とヒロインが肩を落としたとき、ヒロインが泊まっている
ホテルにヒーローが現れた。
そしてヒーローは宣言する。
これから先、なにごとか起こっても、それは二人で解決するのだと。
物語はここまでが小説で、ここから先はなんだか取り説を読んでいるようだった。
テレビドラマで言うなら、最終回に主人公がどんな経緯を辿ったか的な端折りナレーションな感じ。
なぜ急に説明になるしww??
その点が★4には至らなかった理由かな?
シリーズタイトルはついていないけど、妹とその彼氏のトラブルが既に本編で姿を
見せているのと、刊行予告が印刷されてるところから、妹の話も読めるよう。
中絶するためにスイスに行き、結局できなくてシングルマザーの道を進もうとする妹。
子供の父親が自分の妊娠を望んでいないと言っていた割には、その相手は妹を
追ってスイスにやってくるし、ヒロインの結婚式にもこっそり顔を出して妹を監視してる感じだw
逃げるヒロインを狩るヒーロー的な話になるんだろうなぁ~w
ちょっと楽しみw( ´艸`)ムププ
2014年6月20日発行
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婚約指輪についた嘘
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