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テレビに映る中国の97%は嘘である

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テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社プラスアルファ新書)

テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 小林 史憲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 新書
 テレビ東京のプロデューサーで特派員でもある筆者が描き出す中国の今――。  筆者はテレビ東京「ガイアの夜明け」のプロデューサー。2008年からは、北京支局特派員として中国でニュースを取材し続け、その取材結果は同局の「ワールドビジネスサテライト」という番組でも用いられている。  そんな筆者が本書の中で書いているのは、取材活動の中で見聞きした中国社会の真実。反日デモ、格差問題、ワイロ社会、毒入りギョーザ、チベットや北朝鮮との関係などを題材に、テレビでは放送しきれなかった中国社会の現状や取材の舞台裏を明かしている。  タイトルはやや大げさかなと思ったけれど、確かに読んでいて、今まで知らなかった話がたくさん出てきたし、現地にいなければ伝わってこない中国の人々の生の声が聞こえてきて興味深い内容である。  反日運動もお祭り騒ぎのようなところがあって、実はデモに集まっている人々の多くが野次馬であるという話や、尖閣問題には中国自身も触れたがらない面もあるという話、経済格差が激しく、生まれた地域によって収入が決まってしまうという話、人身売買が横行しているという話など、特に興味深かった。  なにより、取材活動の裏側が垣間見えるところが一番面白い。中国では情報統制が厳しく、外国人の取材陣も監視の対象になっている。人権や格差問題、共産党の暗部、軍事施設などの繊細なテーマに触れようとすると、あっさり身柄を拘束されてしまう。電話を盗聴されたり、尾行されたりということもしょっちゅうあるんだそうだ。  こうした厳しい監視の目をくぐり抜けて、特ダネを見つけようとする取材陣たち。まさに記者根性を見ているようで、その取材にかける熱意には脱帽した。  中国の人々はこんなことを考えているのかというのが見えてきて、中国が身近に感じられてくる本。経済成長著しい中国とはいえ、まだまだ問題を多く抱えているんだなあと、いろいろ分かってためになった。

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