おはようございます。
ロードス島戦記も最後の上下巻に突入し、佳境に入った物語の結末が気になる今日この頃。それでは月曜日好例となった感想をちょっと。
[あらすじ]
自由騎士と称えられ、ロードス島にその名を轟かせるようになったパーン。彼は相棒のディードリッドと共に砂漠の国フレイムを訪れていました。
二人を歓迎するべく、フレイムの王宮では宴が催されることになり、フレイムの騎士見習いのスパークも宴に招かれて王宮にやってきます。
尊敬の念を持つパーンに出会い、浮き足立ってしまうスパーク。彼は国王カシューの不興をかってしまいます。
盛大な宴に参加する気分ではないスパークは王宮の宝物庫から賊が古代王国の秘宝『魂の水晶球』を盗み出すところに遭遇!勇敢に立ち向かいますが、多勢に無勢。彼は奪還を諦めて敗走し、自責の念に苛まれます。
そんな彼にカシュー王が彼に下した命令は「賊の捕捉と宝物の奪還」でした。スパークは集められた精鋭たちのリーダーとして古代王国の秘宝『魂の水晶球』の奪還に臨むのですが…。
[感想]
新しい主役の登場
まさかとは思いましたが、物語が佳境に入った段階で新たな主役が登場するとは!
前巻まで物語を引っ張ってきた主人公パーンは精神的にも十分に成長し、もちろん剣の技量も飛躍的に向上しました。既にロードスで彼と対等以上に渡り合えるのはごくわずか。たとえ大きな危機に見舞われたとしても、『パーンなら何とかする』と安心して読み進められる土壌が出来上がっていました。それをあえて壊し、スリリングなストーリーをどうぞと。
効果は大きかったですね。新人(?)のスパークでは危なっかしくて、大丈夫か?とハラハラさせられます。悩みながらも少しずつ前に向かって歩んでいく様は就職したてで右も左も分からなかった昔の自分と重なるものがあり、ちょっと懐かしい気分にさせられました。
後半になると再びパーンが登場しますが、そのときの安心感といったら。スパークは良くがんばったなぁと。
最終巻なので敵役のカーラについてちょっと
主人公パーンの敵役のカーラは何百年も前に滅んだ古代王国の人間です。もちろん、何世紀にわたって生き続けることなどいくら偉大な魔法を駆使しようと不可能。彼女(?)はそれをある方法で可能にしました。
『ある物』に『自分のすべての情報を記録』し、それを身に着けた人間を支配(入れ替わって)して、生き続ける…というもの。
最初は「やっぱり、魔法って何でもアリだな」と思いましたが、もしかしたらそういった方法で「生き延びること」可能になる時代が近づいているのかもしれません。
私は文型の人間なのでテクノロジー関係には詳しくないのですが、例えば生まれた時からウェアラブル端末を身につけさせておいて、身に付けていた人のすべて(記憶、決断、行動、嗜好などのあらゆるもの)を記録しておきます。死後にそれらのデータを解析し、人工知能を使ってそれを再現。PCやスマートフォン上で再現してやれば、死者と会話できる…というもの。
もしくは生前に自らのクローンを用意しておき、死後に自分の情報を注ぎ込むことで若さあふれる自分に復活するとか。
悪意のあるやり方ですが、誰もが身につけたいと思うような(例えば宝石とか?)ウェアラブル端末に身につけた相手を乗っ取ることができる機能をつけたものとか。ロードス島戦記のカーラと同じ方式ですね。
馬鹿げた話ですみません。そんなことは現実に起こりうるはずはありませんよね。
しかし、今後ウェアラブル端末が普及し、やがて自分にまつわることが全て記録できるようになり、それらの膨大なデータを圧縮して保存することができるようになったら…?そういうことを考える人が出てきてもおかしくないような気がします。
まあ、いずれにしても私が生きている時代には実現しないことでしょう。
そんなわけでロードス島戦記は虚構世界の話ですがいろいろと想像力を刺激させていただき、面白かったです。
ロードス島戦記は今回で完結しましたが…『新ロードス島戦記』という続編があるようです。
また、第1巻で散っていった皇帝ベルドやファーン王の若き日のことを描いた『ロードス島伝説』があります。今の気分だとすぐにでも続きを読みたい気がしますが…ちょっと一休みして他の本を読んでみたいと思います。
それでは今週はこの辺で。良い一週間でありますように。