烏に単は似合わない

烏に単は似合わない 阿部智里 読了：2013/05/25 ) 人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。 朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。 春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、 世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、 肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。 侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。 峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、 四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。 そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、 后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか？ 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか？ 登場人物 あせび…楽人を多く輩出する東家の二の姫、春殿 浜木綿…商才に長けた南家の一の姫、夏殿 真赭の薄…文化芸術に優れた西家の一の姫、秋殿 白珠…武力を誇る北家の三の姫、冬殿 うこぎ…あせびの侍女 苧麻…浜木綿の侍女 菊野…真赭の薄の侍女 茶の花…白珠の侍女 藤波…若宮の妹 大紫の御前…金烏代の正室、南家の出身 若宮… 兄宮…廃嫡された大紫の御前の息子 十六夜…若宮と藤波の母、金烏代の側室 早桃…宗家の侍女、夏殿に配属された 一巳…北家の下男、庭師の息子 嘉助…東家の下男 滝本…藤波の侍女 山内衆…宗家の近衛隊 剄草院…山内衆の養成所 藤宮連…宗家女房 双葉…東家の一の姫 可愛いふりして、毒薬だったみたいね… わりとステレオタイプな登場人物ですね 無邪気で世間知らずなくせに蓋をあけてみたら、障害はなんとしてでもとりのぞく、 しかも自分のてを汚さない子 つっけんどんで可愛らしさもなく、でもじつは人一倍の優しさをもつ姫 あくまでも正攻法で自分を突き進める姫 おとなしいけれど、義務に縛られ、それが自分の幸せだと思い込み心を壊す姫 結局収まるところに収まったね 初めは敵対していたのに最後は仲良くなってたり(笑