■ヒトコト感想
「バベルの会」がキーワードとなる5つの事件。陰惨な事件や残酷な出来事が起こり、謎が深まる中、ラストの一言によりすべてが明らかとなる。物語として、なんらかの仕掛けがあることはわかるのだが、はっきりと明言されないままラストへ向かう。読者は気づきながらも確信がもてない。が、ラストの一言ですべてを理解する。
このラストの一言が秀逸だ。ただ、その言葉が登場するだけで、すべてが理解できてしまう。それまでの伏線により、巧みに仕掛けられたことなのだが鮮やかだ。そして、残酷な真実だが、そこに嫌悪感はない。すがすがしいというか、さわやかな印象すらもってしまう。ミステリーというよりも、世にも奇妙な物語的な雰囲気だ。
■ストーリー
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
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「バベルの会」がキーワードとなる5つの事件。陰惨な事件や残酷な出来事が起こり、謎が深まる中、ラストの一言によりすべてが明らかとなる。物語として、なんらかの仕掛けがあることはわかるのだが、はっきりと明言されないままラストへ向かう。読者は気づきながらも確信がもてない。が、ラストの一言ですべてを理解する。
このラストの一言が秀逸だ。ただ、その言葉が登場するだけで、すべてが理解できてしまう。それまでの伏線により、巧みに仕掛けられたことなのだが鮮やかだ。そして、残酷な真実だが、そこに嫌悪感はない。すがすがしいというか、さわやかな印象すらもってしまう。ミステリーというよりも、世にも奇妙な物語的な雰囲気だ。
■ストーリー
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
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