今度は口の中をガブリと噛んでしまい、上唇の裏側が腫れているカオリです。
何を食べても飲んでも痛くて痛くて・・・。ギャフン続きの4月です。

- 作者: 最相 葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 単行本
「絶対音感」で有名なノンフィクションライターの著者が心理療法に興味を抱き、臨床心理士や精神科医を取材した作品。
なんとも不思議な読後感のルポルタージュです。
セラピストとは、臨床心理士や精神科医といったカウンセリングを行う人びとを総称しているもの。
そもそもがカウンセリングになんとなく、うさんくささを感じていた著者がそこを出発点に始めた取材の過程によって、自分自身の心のありようと対峙していくという流れになっています。
通常は守秘義務という大原則のもと、カウンセリングの世界がリアルに描写されることはないので、それもヴェールにつつまれうさんくささを醸し出している理由のひとつ。
日本に置けるカウンセリング、心理療法の歴史をひもときつつ、現在ではいくつかの理由によって非主流となっている箱庭療法や絵画療法を中心に取り上げてあります。
取材を始めたのが2008年ということで、箱庭療法を日本に持ち込んだ故河合隼雄氏への直接の取材は叶わなかったよだけど、故人に薫陶を受けたセラピストに多数取材をしているため、その理論、思想はかなり深く描かれているのではなかろうか・・・。
最終章のタイトルが「回復のかなしみ」
回復に向かっていく過程でクライエントが感じる寂しさや孤独感。それについての河合氏の見解がつづられています。
「回復のかなしみ」、なんだかよくわかります。
元気になるのが寂しいような後ろめたいような。
「こころ」の領域を扱うのは当然ながらデリケートで、難しい。
全身全霊をかけてクライエントと向き合わなければいけないはずが、現在の医療の現場ではそれが非常に難しくなっているということもよくわかります。
どんな方にお勧めなのかもよくわかりませんが、読んでよかったなと思えた1冊です。







