
電撃文庫/2014年04月10日発売/ISBN978-4048664028/280頁/570円+税
【内容紹介】今月、電撃文庫から発売された「大正空想魔術夜話 墜落乙女ジヱノサヰド」(たいしょうくうそうまじゅつやわ ついらくおとめじゑのさゐど)は大正の帝都を舞台に描がいた、岬鷺宮(みさきさぎのみや)さんの冒険活劇。 今、旬のイラストレーターのNOCOさんが表紙や挿絵を手掛けているのも美味しいところ。3折込の口絵も嬉しいです。
[號外]“墜落乙女”活キ人形と交戦す。――昨夜深夜。再び[活キ人形]上野に現はれる。帝都民に襲い掛かるも此れを撃退せり。
時は大正、帝都・東京。
今般、帝都民に悪夢を齎すのは、螺子まき仕掛けの異形の化け物[活キ人形]と、謎の魔術によってそれを悉く凄惨に屠る、異端の少女・墜落乙女――。
彼女を追う、少年記者・乱歩が追跡の先に見るのは、誰も寄せ付けない少女がその裏に隠した真実か、それとも……。
血染めの美少女と堕ちる、鏖の暗黒夜話へようこそ。(カバー折返し部分より引用)

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感想です。
大正時代を扱う作品は、旧仮名遣いや今時は割と難読と言われる漢字を扱ったりといった雰囲気づくりを手法として用いたりするのですが、そのせいで読みにくいとか副産物が発生したりするのですが、この作品は固有名詞や一部分を除くと使用は抑えられていて読みやすさを優先しています。
ただ、それの延長なのかもともとのスタイルなのか、短いセンテンスに多めの句読点がはいっていて、そのリズムに慣れるまでにちょっと戸惑ったりしました。
内容は大正という和洋折衷の独特な文化圏を舞台にして、怪人が現れてそれを追いかけるといったこの世界観でよく見られるタイプのお話ではあるのですが、大正に“浪漫”な感じの人には訴求力はそこそこありそうです。
登場人物の位置関係や行動は比較的わかり易いので、少ない登場人物やオーソドックスな構成もあってか途中でネタが読めちゃったのはちょっと残念かと思いました。
キャラクターとしては、私的には主人公がいわゆる観測をするポジションにほぼ収まってしまっていて、ヒロインを魅力的に見せるためのスパイス的な存在になってしまっていてもう少し能動的に動いてもいいかなと思いました。
最後のオチ的には続刊を意識した結びとはなっていますが、これ一冊でしっかりオチていますので気楽に読んで楽しめると思います!






