■作:シャロン・ケンドリック
■訳:松尾当子
■★★☆☆☆
<概要>
幼い頃に母と死に別れ、父親は誰なのかわからない。
孤児のアシュリーはさまざまな里親の家を転々としてきたが、
彼らはみな美しい少女を引き取りたがったため、
地味で冴えないアシュリーを見て落胆し、虐げた。
18歳になった今、そんな彼女の悲願は自分の家を持つこと。
頭金をためるために、人里離れた荒野に住む貴族の秘書の職を得る。
雇い主のジャック・マーチャントのもとを初めて訪れた日、
傲慢だが大人の色香ただよう彼に、アシュリーは危険すら感じた。
すると、まだあどけなさの残る彼女を見てジャックが皮肉を放った。
「もっと経験豊富な女性に来てもらいたかった」
<感想>
18歳と言うと日本ではまだ未成年だけど、外国では選挙権を持った成人なのよねw
最初ヒロインが18歳と言う設定でヒーローが30歳半ばだから、どうなんだろう・・・と思ったんだけどww
考えてみたら昨今の日本では年の差婚でおっちゃんが頑張ってるから、成り立たない訳でもないかww
しかもヒロインは孤児で里親をたらい回しにされたあげく養父母に愛されることもなく、16歳で自立しているから、精神年齢は+10歳と考えれば十分かw
でも作者に物申したい。
ヒロインが短期高給の職を求めている理由のひとつに、自分の家も持つ為の頭金をためる為と言うのはすんなり受け入れたものの、ヒロインがなぜ借金を抱えることになったのか?
それが決して自分の為に使ったお金ではないと言う一文はあっても原因不明。
その辺がなんとも消化不良だよ。
ヒロインも里親に受けた虐待に因るPTSDを抱えている筈なのに、描かれるのは
ヒーローのPTSDのみ。
もう少しヒロインのプロフィールを描いて欲しかったなぁ・・・。
やむを得ぬ裏切りによる失意でヒロインがヒーローの元を去れば、去った途端ヒロインに祖母の遺産が転がり込んできたり、それが縁で孤児だったヒロインに親戚が
出来たり、遺産で念願の家が買えたり・・・・いきなり人生好転ww??
(。ˇ‥ˇ。)ェェ...←頭の中こんな感じw
シングルマザーになった娘を拒絶し、孫娘を認知せず、里親に虐待される運命に
追い込んだ罪悪感で遺産を残されても・・・ねぇ~?(まぁ、経済的には助かるから、ラッキ~って感じだろうけどw)
今更・・・各地にいる親戚に会いたいと言われてもねぇ~?
その中の誰か一人が、母親と死に別れた時点でヒロインに手を差し伸べていたら・・・。
まぁヒロイン自体が【親戚】を好意的に捕らえているから、それに関しては多くは言わないけどねw
この話で一番印象に残ったのは、晩秋or初冬の人里離れた荒野の朝の風景・・・かなぁ?
そんな原風景を鮮明に思い描けるほど、風景写真集をたくさん持っているおぃらw
あ・・・ヒロインは結局ヒーローの元に戻るのよw(そら戻るわなwwじゃなきゃらロマンスは成り立たんしw)
ヒーローにとってヒロインは、悪夢から救い出してくれる女騎士。
暗闇を照らす常夜灯。
凍える心を包んでくれる暖かい毛布。
ヒロインが18年の人生で学んだ『多くを求めない望まない』の悟りの精神が、ヒー
ローの心の琴線に触れたんだろうね。
ヒーローよりもヒロインが強かった一冊だなw
2012年2月20日発行
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愛に目覚めた乙女
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