1 ドイツの哲学者ニーチェの思想を検証する
2 やはり「地獄」に堕ちているのか
3 ヒトラーに与えた影響
4 ニーチェの「霊的本質」に迫る
5 「超人思想」で幸福になれるのか
6 「保守系の思想」にも違いがある
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仏法真理の初学者にとって、思想の善悪の切り分けは、どうもピンと来ない事だと思う。
自分も、小学校だか中学校だか忘れたが、ヒトラーの『我が闘争』を、普通に図書館で借りて読んでいた事もあったと記憶している。
でもって、教会の日曜学校で、フェローのお兄さんに、その事を話して、訝しがられたような気がする。
ま、わからんうちは、その程度のレベルだという事です。
ただ、読書を深め、思索を深め、「愛・知・反省・発展」を深めていくと、だんだんと善悪の見分けがついてくると思うのだ。
「ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか、ニ、ニ、ニーチェか、サルトルか、みーんな悩んで大きくなった」
「大きいわ、大物よ」
「おれもお前も、大物だ~」
てなレベルでは駄目であって、ソクラテス、プラトン哲学と、ニーチェの哲学の違いが大きく見えて来なくては、まだまだ悟りの入り口にも立っていない、という事を知らなくてはいけません。
基本的な善悪の考え方の違いを、ざくっと下記に書きます。
善
この世界は創造主(神・仏)が創られた秩序ある世界であると認識する。
人間は、その創造主が意図的に創ったものである事を認識する。
魂の存在を認め、永遠の生命を確信する。
最終的には、神・仏に立つ側が勝利する事を確信する。
この世とあの世で、仏国土ユートピア社会の完成を目指している。
この世で善行を積めば、天国に還れる事を認識している。
・・・・・
悪
この世界は偶然に、てきとうにポッカリ存在していると思う。
人間は、偶然に動物の延長として存在する。
人間は、肉体そのもので、死ねば灰になるだけ。
神や仏を否定するが、悪や悪魔に対しては親近感を持つ。
混沌と無秩序が世界の姿であると思い、人類は破滅すると思っている。
別に、この世だけの人生だから、善悪など関係ないと思っている。
・・・・・
以上、人生を生きるにあたって、どちらを選択して生きるかが問題なのだ。
ま、そうだねえ、日本のサラリーマン社会はどうも「悪」の方に親近感を持つ人も多いかな。
ただ、結論としては「善」の方を選ぶべきなのです。
ちょっと周りからは、馬鹿っぽく見られる事も、無きにしもあらずですが、それでも「善」を取るべきなのだ。
ニーチェやヒトラーの様になってはいけないのです。
最低限、今の日本人全員には、
私は善を取る!!!
と大声で宣言してもらいたい。
口に出して宣言するのが恥ずかしいならば、心の中で大声で宣言してもらいたい。
ま、この本『公開霊言 ニーチェよ、神は本当に死んだのか?』は、反面教師の本として勉強してください。