『コーカサス国際関係の十字路』 廣瀬陽子 2008/07
著者は静岡県立大学国際関係学部准教授。 コーカサス地域の歴史と問題についての本。
「コーカサス」はカスピ海と黒海の間を隔てるコーカサス山脈周辺の地域。山脈の南側は、「コーカサス三国」、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアの各共和国。いずれも91年のソ連解体後に独立した。
北コーカサスはロシア連邦南部の諸共和国で、チェチェン共和国、イングーシ共和国、ダゲスタン共和国、北オセチア・アラニア共和国など。
南北共に「共和国」と冠しているが、法的な地位は異なる。北側は連邦内の民族共和国、南は国際的な主権国家。
大相撲の黒海、露鵬、白露山がコーカサスの出身。
民族・宗教・言語が複雑に入り組んだ地域である。大まかに言って、北コーカサスはイスラム教スンニ派、アゼルバイジャンはシーア派、グルジアはキリスト教系グルジア正教、アルメニアはキリスト教系アルメニア教会。北オセチアと南オセチアはロシア正教。アルメニアは世界で最初にキリスト教を国教とした(301年)。アルメニアはローマ帝国の一部だった時期がある。
アゼルバイジャン内の「ナゴルノ・カラバフ共和国」、グルジア内の「アブハジア共和国」「南オセチア共和国」、少し離れてモルドヴァ国内の「沿ドニエストル共和国」の4国は「未承認国家」と呼ばれる。いずれも国家内国家として「本国」の主権が及ばない状態。背景に、ロシアが未承認国家を支援し、「本国」をロシアの影響下に置こうという政策がある。南オセチアとアブハジアではロシアの国政選挙が実施されており、ロシア化している。
グルジアとアゼルバイジャンは反ロシア、その2国と対立するアルメニアは親ロシアとされる。アルメニアはロシアの支援でアゼルバイジャン領内のナゴルノ・カラバフを支配下に置いている。
アゼルバイジャンとは「火の国」という意味。ゾロアスター教(拝火教)の重要な地。消えない火を神としたが、これは天然ガスが燃えていたのであろう。
カスピ海が「海」か「湖」かという問題がある。「湖」ならば資源は沿岸国の共同管理、「海」ならば領海を割り当てることになる。自国の「領海」に資源のないイランは「湖」を主張している。
著者は静岡県立大学国際関係学部准教授。 コーカサス地域の歴史と問題についての本。
「コーカサス」はカスピ海と黒海の間を隔てるコーカサス山脈周辺の地域。山脈の南側は、「コーカサス三国」、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアの各共和国。いずれも91年のソ連解体後に独立した。
北コーカサスはロシア連邦南部の諸共和国で、チェチェン共和国、イングーシ共和国、ダゲスタン共和国、北オセチア・アラニア共和国など。
南北共に「共和国」と冠しているが、法的な地位は異なる。北側は連邦内の民族共和国、南は国際的な主権国家。
大相撲の黒海、露鵬、白露山がコーカサスの出身。
民族・宗教・言語が複雑に入り組んだ地域である。大まかに言って、北コーカサスはイスラム教スンニ派、アゼルバイジャンはシーア派、グルジアはキリスト教系グルジア正教、アルメニアはキリスト教系アルメニア教会。北オセチアと南オセチアはロシア正教。アルメニアは世界で最初にキリスト教を国教とした(301年)。アルメニアはローマ帝国の一部だった時期がある。
アゼルバイジャン内の「ナゴルノ・カラバフ共和国」、グルジア内の「アブハジア共和国」「南オセチア共和国」、少し離れてモルドヴァ国内の「沿ドニエストル共和国」の4国は「未承認国家」と呼ばれる。いずれも国家内国家として「本国」の主権が及ばない状態。背景に、ロシアが未承認国家を支援し、「本国」をロシアの影響下に置こうという政策がある。南オセチアとアブハジアではロシアの国政選挙が実施されており、ロシア化している。
グルジアとアゼルバイジャンは反ロシア、その2国と対立するアルメニアは親ロシアとされる。アルメニアはロシアの支援でアゼルバイジャン領内のナゴルノ・カラバフを支配下に置いている。
アゼルバイジャンとは「火の国」という意味。ゾロアスター教(拝火教)の重要な地。消えない火を神としたが、これは天然ガスが燃えていたのであろう。
カスピ海が「海」か「湖」かという問題がある。「湖」ならば資源は沿岸国の共同管理、「海」ならば領海を割り当てることになる。自国の「領海」に資源のないイランは「湖」を主張している。




