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『World War Z』を読んだ。

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マックス・ブルックス著。浜野アキオ訳。 ・未知の感染症により、普通の人間であれば致命傷となるような傷を受けても立ち上がり、まだ感染していない人間を求め彷徨い、同類にしてしまう、"Z"。中国で発症し、爆発的に世界中に蔓延してゆく。無力な軍隊、逃げ惑う人々、流言飛語。世界は破滅に向かい、そして各国政府は非情な最終決断を下す。 ・原題は"World War Z: An Oral History of the Zombie War"。まだ正確な名前がついていない、"『World War Z"を生き延びた様々な人に行ったインタビュー』という形式を取っている。中国人医師、合衆国副大統領、宇宙ステーション乗組員、ひきこもり少年、製薬会社社長。。。それぞれがそれぞれの戦いをくぐり抜けてきたのだ。

ほんとうだって。ネットで仕入れた情報の一つ。ゾンビはノロマだから、走っていけば、いや歩いてだって簡単に追い越せる。屋内なら逃げ場のない場所に追い込まれてしまう可能性もあるけど、外に出ればいくらでもやりようがある。ネットにあった生き残りレポートで観たんだ。
先週、ラジオをつけたら、たまたま[法律的な理由により名前は非公開]がしゃべっていた。いつもと同じ、くだらない冗談と悪口と下ネタ。あたしは思った。「こいつが生き残って、あたしのパパとママが死んだんだ」って。いえ、イラつかないようにはしてるけど。
被爆者、つまり<原爆を生きのびた人々>は日本の社会のなかで特別な位置に置かれていました。人々は同情と哀しみの念をもって接してくれました。被爆者は英雄でもあり、犠牲者でもあり、何かの政治行事があるたびに象徴として祀り上げられたものです。その一方で、一人の人間としては差別も受けました。わが子と被爆者との結婚を厭う親もおりましたね。わたしは自分の人生を恥じておりました。被爆者であり、盲目だったわたしは二重の意味で差別を受けていたのです。
(前略: 合衆国大統領のいかにも感動的な反攻宣言演説)いったいどこま北米人的なんだか。ケツは泥にはまりこんでいるのに、星に向かって手を伸ばしているようなものじゃないか。もしこれがグリンゴの映画(yogiさん注:ハリウッドムービー)なら、阿呆が一人、立ち上がっておずおずと拍手し、そのうち他の連中も続々仲間入りし、するとカメラがアップになって、涙が一粒、誰かの頬を伝って流れるとか、そういういかにもで、クサい演出になりそうなものだが。あのときは全員が押し黙っていた。
・こんな感じでインタビューが綴られ、全体像がだんだん見えてくる、という仕掛け。 ・本作におけるゾンビの特徴は以下の通り。
・噛まれることによって感染する。
・足が遅い。早足で歩けば追いつけない。
・死なない。密室に閉じ込めておいて1年後に扉を開けてもまだ活動している。活動を停止させるには脳を破壊するか、首を切り落とすしかない。切り落とされた首は動き続けるが。
・寒さに弱い。降雪地域では冬の間凍ってしまう。しかし雪解けの季節になると再び活動を始める。
・燃えても燃え残りが活動可能であれば、動く。
・水中でも活動する。
・ゾンビの動きも違う、感染経路も違う、特効薬は見つからない、そもそも本作に主人公はいないし、英雄譚ではない。原作と映画はタイトルが同じだけで全く違う作品だ。『DRAGONBALL』と『DRAGONBALL EVOLUTION』くらい違う。どちらにも良さはある、と、一応フォロー。 ・日本人は、日本列島を放棄し、シベリアに大移動した。北海道に防衛線が引かれている。 ・『World War Z』を生き残った人々へのインタビューを書き起こした、という形式を取っているので、一部説明不足なところも。そんな時はWIKIPEDIAを副読本として使うととてもわかり易い。結末は絶妙にボカされているし。 WORLD WAR Z(wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/WORLD_WAR_Z ・翻訳が秀逸。LOBOTOMIZER(ゾンビへの一撃を食らわせるための、戦斧兼スコップ)を"ロボトミーくん"と名付けたり。 ・大変面白い。上下巻合わせて600ページくらいあるんだけど、もっといろいろ書いて欲しいくらい。 ・圧倒的な取材量と知識。これを読んでおけば『動きが鈍い噛まれて感染系ゾンビ』が発生した時も安心(?)。ぜひご一読を。
WORLD WAR Z 上 (文春文庫)

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  • 作者: マックス ブルックス
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/03/08
  • メディア: 文庫
WORLD WAR Z 下 (文春文庫)

WORLD WAR Z 下 (文春文庫)

  • 作者: マックス ブルックス
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/03/08
  • メディア: 文庫
WORLD WAR Z(上)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/03/10
  • メディア: Kindle版
WORLD WAR Z(下)

WORLD WAR Z(下)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/03/10
  • メディア: Kindle版

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