「歯科医師一家四人殺害事件」逮捕後の取り調べと裁判の模様が描かれ、
犯人2名の人間性が明らかになってくるが、
最後まで靄のようなものは取れない。
真実や真相にはどこまでたっても辿りつけず、
また知ったからといってどうにもならない。
世の中は制度に従って、事を進めるだけである。
高村薫の小説に度々登場する合田雄一郎刑事が、
そこらあたりの心の揺れや虚無感を堂々巡りのように
考え続けている。
犯人の人物設定は難しいと感じたが、読み応えのある小説だった。
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冷血(下)
- 作者: 高村 薫
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2012/11/29
- メディア: 単行本